【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,558.47 ▼119.38 (3/13)
NASDAQ: 22,105.36 ▼206.62 (3/13)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って続落となりました。中東情勢に対する先行き不透明感が依然として根強く残っています。原油相場が高値圏で推移していることから、全般的にリスク回避の動きによる売りが優勢となりました。
ダウ平均は11ドル高の46,689ドルと小幅高で取引を開始しました。序盤は上げ幅を拡大し、寄付き直後の日本時間22時44分には446ドル高の47,123ドルまで上昇し、この日の高値をつけました。その後は上げ幅を縮小する展開で、中盤にかけては12日の終値である46,677ドル付近で一進一退に推移しました。週末とあって終盤に売られたダウ平均は、最終的に119ドル安の46,558ドルで4日続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は206ポイント安の22,105ポイントで続落となりました。S&P500株価指数は40ポイント安の6,632ポイント、小型株で構成されるラッセル2000は8ポイント安の2,480ポイントで両指数は4日続落となりました。
2.経済指標等
1月の米PCE価格指数は、食品とエネルギーを除くコア指標が前月比0.4%上昇、前年同月比は3.1%上昇し、ともに市場予想と一致しました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち5業種が上昇しました。公益事業が0.9%高でセクターの上昇率トップとなりました。生活必需品が0.5%高で続き、エネルギーが0.4%高となりました。一方で6業種が下落し、中でも情報技術が1.3%安、素材が1.0%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。国防総省と大型契約を締結したボーイング[BA]が2.5%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。そのほか、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1.8%高、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が1.5%高、スリーエム[MMM]が1.3%高となりました。一方で、セールスフォース[CRM]が3.2%安と大きく下落し、アップル[AAPL]が2.2%安、エヌビディア[NVDA]とマイクロソフト[MSFT]が1.6%安とハイテク株の売りが目立ちました。
ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]が3.8%安となりました。米ニューヨーク・タイムズが同社の新しい人工知能(AI)モデルの公開を延期するとの発表が売り材料となりました。前日に市場予想を上回る決算を発表したアドビ[ADBE]は7.6%安となりました。18年間トップであったナラヤンCEOの辞任が重荷となりました。マイクロン・テクノロジー[MU]がアナリストからのポジティブなコメントが相次いで出されたことで5.1%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.01%高い4.27%となりました。16日朝のドル円は159円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
13日の米国市場は主要3指数が揃って続落となりました。引き続き、中東情勢の不透明感が売り材料となっています。中でもハイテク株の売りが目立ったことで、週明けの日経平均は売りが優勢でのスタートが見込まれます。今週は日米の中銀会合がメインの材料となるでしょう。足元の原油高を受けて、インフレ見通しの修正や金融政策スタンスの変更などが注目されます。個別銘柄では13日に決算発表をした神戸物産(3038)などが物色されそうです。神戸物産は2026年10月期の第1四半期決算にて、純利益が前年同期比44%減であったと発表しています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
