決算発表と経済指標イベントが続き、慌ただしい今週

今週の株式市場は慌ただしい。日米ともに決算発表が本格化する中、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中の重要経済指標を消化するスケジュールとなります。週末には米1月雇用統計も発表されます。月末・月初の週のため、需給要因で株価の変動が大きくなる可能性もあるでしょう。

さて、2月相場入りとなります。2024年の日経平均1月相場は7.6%高(1月29日現在)と2023年11月以来の大幅高となり、月足ローソク足の実体部分(終値と始値の幅)は2020年11月以来の大きさと、2024年は好スタートを切ることができそうです。

月足チャート(20ヶ月線)のボリンジャーバンドを見ると、2024年1月は終値でプラス2σを上回る可能性が高く、2020年11月と同じパターンになるかもしれません。プラス2σを上回るということは強いトレンド発生の可能性が高まったシグナルで、2020年11月にシグナルを発したあとは2021年2月まで上昇が続いた経緯があります。

さて当時と同じようなイメージを持ちながらも、目先の2月相場をどう考えるのか。

2024年も2月は小型株優位になるか

2023年の1月は大型株中心の上昇で日経平均は4.7%上昇しましたが、翌2月は0.4%程度の上昇にとどまりました。物色の傾向は、規模別では大型株の0.6%高に対して小型株は1.6%高と、1月とは逆に大型株よりも小型株が優位な展開となりました。

2024年も1月は大型株が相場をけん引しており、2月はおそらく2023年同様に小型株が面白くなりそうです。

そこで小型株を探すため、2024年1月26日現在の株価を使い、プライム市場に上場する時価総額500億円未満の銘柄のうち、株価が一目均衡表の「雲」の上で推移している、かつ25日移動平均線を少し上回る程度で過熱感がほとんどなく、配当利回りが3%以上ある銘柄という条件でスクリーニングをしました。今回、雲の上で推移しているとした理由は株価が25日移動平均線を上回っていても、雲の下で推移している場合は短期的なリバウンドにとどまる可能性が高いからです。

スクリーニング結果の上位から選別した銘柄は、クイック(4318)、大崎電気工業(6644)、進和(7607)、CAC Holdings(4725)、日精樹脂工業(6293)などです。

なお、これはあくまでも私独自の選定方法で、流動性や業績面は加味していません。実際の投資は自己判断で、お取り扱いにはご注意ください。