【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 38,001.81  △138.01 (1/22)
NASDAQ: 15,360.29  △49.32 (1/22)

1.概況

米国市場は決算発表が本格化するなか好決算への期待から3日続伸となりました。55ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に245ドル高の38,109ドルまで上昇した後伸び悩みましたが、その後も引き続き堅調に推移すると結局138ドル高の38,001ドルで取引を終えました。ダウ平均は初めて38,000ドル台に乗せ連日で史上最高値を更新しています。また、S&P500株価指数も10ポイント高の4,850ポイントとなりこちらも連日で史上最高値を更新しました。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も49ポイント高の15,360ポイントとなり連日で昨年来高値を更新しています。

2.経済指標等

12月の米景気先行指標総合指数は前月比0.1%低下に止まり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち資本財・サービスや不動産、金融、情報技術などの8業種が上げました。一方で一般消費財・サービスと公益事業、生活必需品の3業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が上げました、そのなかでもウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]とウォルト・ディズニー[DIS]が2%を超える上昇となったほか、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]も2%近く上げました。ダウ[DOW]とアップル[AAPL]、キャタピラー[CAT]、トラベラーズ[TRV]、アメリカン・エキスプレス[AXP]も1%以上上昇しています。一方で8銘柄が下げ、ホーム・デポ[HD]とナイキ[NKE]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株が総じて堅調でウエスタン・デジタル[WDC]が4%余り上昇し、マイクロン・テクノロジー[MU]も2%近く上げています。また、太陽光発電システムのソーラーエッジ・テクノロジーズ[SEDG]が人員削減計画を発表したことで4%近く上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い4.10%となりました。ドル円は148円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか本日は昼頃に日銀の金融政策決定会合の結果が発表される予定です。能登半島地震の影響でマイナス金利解除の観測が後退していることもあり結果が注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)