【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,706.51 ▼34.29 (3/10)
NASDAQ: 22,697.10 △1.16 (3/10)
1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました。原油価格の下落が好感されて中ごろまでは上昇していたものの、イランがホルムズ海峡で機雷の設置を始めたとの報道が中東情勢を巡る不透明感を再び意識させ、主要3指数は伸び悩みました。
ダウ平均は30ドル高の47,771ドルで寄付きました。序盤は売りが優勢で、日本時間の23時1分に296ドル安の47,444ドルでこの日の安値をつけました。その後は持ち直し、中盤にかけて上げ幅を拡大しましたが、中東情勢の不透明感から再び売りが優勢となり、最終的には34ドル安の47,706ドルで反落しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1ポイント高の22,697ポイントで続伸しました。S&P500株価指数は14ポイント安の6,781ポイントで反落、小型株で構成されるラッセル2000は5ポイント安の2,548ポイントで同じく反落しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇しました。コミュニケーション・サービスが0.3%高でセクターの上昇率トップとなりました。情報技術が0.1%高と小幅に反発した一方で、9業種が下落し、なかでもエネルギーが1.3%安となりました。そのほか、ヘルスケアと公益事業が0.7%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中15銘柄が上昇しました。スリーエム[MMM]が2.4%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。シスコシステムズ[CSCO]が2.0%高、キャタピラー[CAT]が1.7%高となりました。エヌビディア[NVDA]は1.2%高となりました。一方で15銘柄が下落し、ボーイング[BA]が3.2%安となったほか、セールスフォース[CRM]が2.0%安、原油価格の下落を受けシェブロン[CVX]が1.7%となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、バイオテクノロジーのバーテックス・ファーマシューティカルズ[VRTX]が腎臓疾患を治療する医薬品の後期臨床試験において、主要評価項目を達成したと発表し8.3%高となりました。電気自動車(EV)開発のリヴィアン・オートモーティブ[RIVN]はアナリストの投資判断並びに目標株価の引き上げを受け、4.2%高となりました。一方で、パラマウント・スカイダンス[PSKY]はアナリストが目標株価を引き下げたことで7.7%安となりました。また、ハイパースケーラーのオラクル[ORCL]は取引終了後に第3四半期決算を発表し、調整後1株利益が市場予想を上回ったことなどから時間外取引で上昇しました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.07%高い4.16%となりました。11日朝のドル円は158円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
10日の米国市場は、中東情勢の不透明感が再び意識されたことで高安まちまちとなりました。一方で、エヌビディア[NVDA]やマイクロン・テクノロジー[MU]など半導体は堅調な銘柄が多く、日本の半導体関連にも追い風となりそうです。また、足元のドル円が158円台で推移していることも、輸出関連銘柄を支え、寄付きは続伸してのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
