【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 37,656.52 △111.19 (12/27)
NASDAQ: 15,099.18 △24.60 (12/27)
1.概況
米国市場は利下げへの期待が引き続き相場の支えとなり小幅に続伸となりました。26ドル安でスタートしたダウ平均は直後に56ドル安まで下落しましたが、下げ渋ると持ち直し昼過ぎには138ドル高まで上昇しました。その後伸び悩むと前日の終値近辺まで上げ幅を縮める場面もありましたが、マイナスになることなく踏み止まると引けにかけて上げ幅を広げ結局111ドル高の37,656ドルと続伸となり、19日に付けた史上最高値(37,557ドル)を更新しています。また、S&P500株価指数も6ポイント高の4,781ポイントと4日続伸となり前日に続いて年初来高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も24ポイント高の15,099ポイントとこちらも4日続伸となり前日に続いて年初来高値を更新しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアや不動産、生活必需品、一般消費財・サービスなどの8業種が上げました。一方でエネルギーとコミュニケーション・サービス、公益事業の3業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではウォルマート[WMT]やアムジェン[AMGN]、キャタピラー[CAT]、トラベラーズ[TRV]、ゴールドマン・サックス[GS]などの21銘柄が上げました。一方でナイキ[NKE]やウォルト・ディズニー[DIS]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]などの8銘柄が下げ、ダウ[DOW]は変わらずとなりました。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が小型多目的スポーツ車(SUV)の「モデルY」の改良版を投入する準備を進めていると伝わったことで2%近く上昇しました。また、エナジードリンクのセルシウスホールディングス[CELH]が成長の安定を評価したアナリストのレポートを受けて5%以上上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.10%低い3.79%となりました。こうしたなかドル円は円高に振れ141円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まるなか円高が重石となり下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の33,500円を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)