吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
毎営業日更新

【為替】「7月の円高」、2025年は違うのか?
2024年まで3年連続で「7月の大幅円高」が繰り返された。主因は夏休み前に、過大な円売りポジションを整理することに伴う円買いの増加だったのではないか。
そうであれば、2025年は逆に過大な円買いポジションと見られることから、むしろ「7月の円安」になるかについて考えてみる。
【為替】ユーロ安になる理由とは?(対米ドル編)
ユーロ高・米ドル安が続く中で、これは「米ドル離れ」という「構造的米ドル安」の影響もあるため、まだまだ続くとの指摘もあるようだ。
日本経済衰退を受けて円安は止まらない「構造的円安」論に似た印象がある。米ドル離れとユーロ高の関係を再確認してみる。
【為替】「歴史的円安」1周年で何が変わったか
2024年7月、米ドル/円は161円まで上昇し、「歴史的円安」と呼ばれた。
あれから1年が過ぎる中で、足下の米ドル/円は140円台へ反転した。
この1年の「歴史的円安」反転で何が変わったかを検証する。
【為替】ユーロ高が「止まる理由」はあるか?
ユーロ高が止まらない。これに対してECB利下げや、ましてやユーロ売り介入を検討するのはまだまだ先の話だろう。
最も早くユーロ安への反転をもたらす可能性があるとしたら、それは夏休み前のポジション調整のユーロ売りではないか。
【為替】139円で円高トレンドは終わったのか
2024年7月161円から始まった今回の米ドル安・円高トレンドは、2025年4月の139円で早々に終わったということは果たしてあるのか。
過去の米ドル安・円高トレンドの実績を参考にするとその可能性は低く、139円は更新される可能性が高いのではないか。
【為替】ヘッジファンドは「ベッセントの代理人」?
トランプ政権開始から、ヘッジファンド(以下ヘッジF)の米ドル/円の売買には、合理的には理解しにくい動きが目立つ。
しかしこれをベッセント財務長官が主導する通貨政策の立場から見るとかなり満足できる結果なのではないか。
両者の連携は予想以上に強く、ヘッジFは「ベッセントの代理人」のようにも見える。
【為替】「悪い米金利上昇」は再来するのか?
いわゆる「トランプ減税」の成立を目指す議会審議が続いている。ではこれが成立した場合、金融市場はどう反応するか。
トランプ政権1期目の減税案成立は、「政権最大の成果」とされたものの、間もなく起こったのは米金利上昇の一方で、米国株と米ドルが急落するという「悪い金利上昇」だった。
【為替】「中東有事」が円売りになった理由
イスラエルとイランの軍事衝突という今回の「中東有事」局面では米ドル買い・円売りの反応となった。
株価が下落するリスクオフ局面で、代表的な「安全資産」とされるスイスフランが買われたのに対し、円が売られた理由について明らかにする。
【為替】148円から円安が円高に反転した理由
緊迫した中東情勢が続く中で148円まで米ドル高・円安になった動きは「有事の米ドル買い」との説明が目立った。では、その後米ドル安・円高に反転したのは、イスラエルとイランの停戦で「有事の米ドル買い」が逆流したためなのか。もう少し詳細に検証してみたい。
【為替】続・失業率で考える7月FOMCの利下げ
6月20日のウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事に続き、6月23日にはボウマンFRB副議長が7月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ支持を表明した。
これはトランプ大統領からの相次ぐ利下げ要請に対する政治的配慮に過ぎないのか。私は、7月初めに発表される6月米失業率の結果次第で、7月の利下げ再開に現実味があるのではないかと思う。
【為替】「原油高=円安」シナリオを考える
イスラエルとイランの軍事衝突、それに米国も参加するなど中東情勢の不穏さが広がっている。これを受けた原油価格の急騰は、原油輸入依存の高い日本ということで円売り材料視される。では「原油高=円安」はこの先どこまで広がる可能性があるかを考えてみる。
【為替】2024年7月と逆、円買い急逆流の条件とは?
2024年7月、記録的な円売りが急逆流に向かうと急激な円高が起こった。
足下では反対に記録的な円買いが続いているが、その逆流による急激な円安が起こる可能性を考えてみる。
【為替】ユーロ高・円安は転換が近いのか
ユーロ/円は6月に入り年初来の高値を大きく上回ってきた。ではこのユーロ高・円安はまだ続くのか。
52週MAとの関係などから、このユーロ/円上昇が下落トレンドの中での一時的な動きに過ぎないなら、そろそろユーロ高・円安も転換が近づいている可能性がある。
【為替】日銀「タカ派」回帰の裏に米国の影
前回5月の日銀の金融政策決定会合は予想以上に「ハト派」と受け止められたが、6月17日の今回の会合では再び年内追加利上げを目指す「タカ派」に戻ったと受け止められたようだ。
日銀が早期の追加利上げを目指すのは、やはり米国からの「圧力」の影響が大きいのではないか。
【為替】失業率で考える7月FOMCの利下げ
米景気に一時警戒されたほど急悪化の兆しが未だ見られないこともあり、FOMC(米連邦公開市場委員会)は利下げ再開を急がず、早くても9月以降との見方が一般的なようだ。
ただ、政策金利であるFFレートと失業率の相関関係を参考にすると、7月初めに発表される6月失業率の悪化を受けて7月FOMCで利下げを再開する可能性もあるのではないか。
【為替】円高誘導とヘッジF(ヘッジファンド)の強過ぎる連携
トランプ政権が始まってからの米ドル/円の動きは、政権の通貨政策を担当するベッセント米財務長官の影響がかなり大きかったように見えなくもない。その上でもう1つ強い影響力が感じられるのが、ヘッジファンド(以下ヘッジF)の動きだ。
【為替】「不思議のユーロ高」、その意味とは?
ユーロ/米ドルは先週(6月9日週)、4月に記録した高値を更新してきた。
ただこの動きは、独米金利差や投機筋のユーロ買いなどではうまく説明できない。
トランプ米大統領の政策への不信感、それに伴う米ドルの信認低下などによる対米投資見直しがユーロ高・米ドル安を後押ししているなら、息の長い動きになる可能性がありそうだ。
【為替】米ドル/円が方向感をなくした理由
5月半ば頃から米ドル/円は142~146円中心に方向感のない展開が続いている。
その主因は日米金利差が狭いレンジで方向感のない展開となっていることではないか。
日米金利差を前提に、米ドル/円の新たな方向性について考えてみる。
【為替】米国の円高圧力否定は「嘘」なのか?
日米両国の政府は、これまで米国からの円高圧力を公式には否定してきた。
ただし、先日公表された米財務省の為替報告書は、円高圧力を示唆するものだったのではないか。