マネックスみんなのつぶやきの記事一覧

マネックスの関係者が金融、経済、マーケット動向、日々のニュースやトレンド、プライベートのこと等、様々なテーマで発信してまいります。

マネックスみんなのつぶやき
較優位の原理
若い起業家から「大塚さんは、何に注力するかをどのように決めていますか?」と聞かれることがあります。私自身は、リーダーが自分の時間をどう使うかを判断する際、「比較優位の原理」に従うのが最も合理的だと考えています。ここでいう「比較優位の原理」とは、数ある...
IVS2025京都
今年もIVS2025京都(※)に参加してきました。3日間にわたって開催され、国内外から約1万3,000人が集まりました。この時期の京都は毎年蒸し暑く、会場では暑さとの戦いでもありますが、多くの人が集まるからこそ、旧友とビジネスの近況をキャッチアップしたり、新しい出...
自分が好きなこと」に従うのではく、「自分が得意なこと」に従う
多くの人が子どもに対して、「自分の好きなことをやろう」とアドバイスします。確かに、好きなことに取り組むと熱中できるので、一見すると理にかなっているように思えます。しかし私は、この言葉に以前から違和感を抱いていました。なぜなら、「好きなこと」は時間とと...
を引き寄せる努力
「運が良い人」と聞くと、どんな人を思い浮かべますか?生まれつき恵まれている人や、偶然に恵まれた人を想像する方も多いでしょう。しかし私は、「運」は偶然だけでなく、自分の努力や行動によって引き寄せることができるものだと考えています。例えば、私の知人Aさん...
本の暗号資産市場10年の軌跡(11)~画面の向こうには、人がいる~
2017年5月9日午前11時25分ごろ、Coincheckのシステムが、相場と大きく乖離した価格でビットコインをはじめとする仮想通貨の売買が成立する障害を起こしました。当時ビットコイン価格は1BTC=20万円前後で推移していたにもかかわらず、相場の約5倍となる100万円前後で売...
本の暗号資産市場10年の軌跡(10)~深夜のあまもり~
ビットコインの成功から数年が経ち、Ethereum(イーサリアム)という新たな分散型プラットフォームが誕生しました。Ethereumは、ブロックチェーン上でスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)を実行できる革新的なインフラです。当時、世界中のエンジニ...
本の暗号資産市場10年の軌跡(9)~サービス名を決める~
少し時間を遡って、サービス名とドメイン名を決めたときの話です。創業期は、限られた資金で事業を運営していたため、ロゴやサービス名にこだわっている余裕は全くありません。そもそも、やっている事業が生き残れるかもわからないので、ロゴにこだわるのは無意味という...
本の暗号資産市場10年の軌跡(8) ~政・官・民が協力して、健全な市場を築く~
2015年当時、暗号資産(当時はまだ「暗号資産」という呼び方は定まっておらず「仮想通貨」と言われていました)の事業領域には、明確な法律が存在していませんでした。誰でも、どんな暗号資産でも、自由に販売や保管を行うことができる状態にあり、消費者保護や不正リス...
本の暗号資産市場10年の軌跡(7) ~資金調達失敗~
「Coincheck」の提供を開始してから半年ほど経った頃、私たちは一度立ち止まり、事業の数字を振り返ることにしました。Coincheckの月間取引高はすでに1億円を超え、ユーザー数も急増していました。ビットコイン取引ができるサービスは既に複数の競合が提供しており、私...
本の暗号資産市場10年の軌跡(6) ~渋谷の古いマンションの一室~
共同創業者の和田晃一良と私は、2014年8月に暗号資産取引サービス「Coincheck」を立ち上げました。オフィスは、渋谷区桜丘町の古びたマンションの一室。その狭い空間で、朝から深夜まで、コードを書き、仕組みを整え、お客様1件1件の問い合わせに対応する日々が続いてい...
本の暗号資産市場10年の軌跡(5) ~タイムマシン経営~
Coincheckを立ち上げた当時、私たちが持っていたのは、まだ仮説だけでした。プロダクトをリリースし、少しずつ現れるユーザーの反応や取引の動きを観察する中で、自分たちの仮説の精度を高めていく。その繰り返しが、日々の営みそのものでした。新規事業において私が重...
本の暗号資産市場10年の軌跡(4) ~4人の共同創業者~
コインチェック株式会社の前身は、レジュプレス株式会社という名前のスタートアップでした。このレジュプレスには、和田と私を含め4人の共同創業者がいます。共同創業者の一人は、初代代表取締役のJamesRineyです。アメリカ人で日本語も堪能な彼は、テクノロジーとスタ...
本の暗号資産市場10年の軌跡(3) ~「来週リリースします」から全ては始まった ~
2014年4月頃のことでした。当時の日本では、ビットコインはまだ「謎の電子マネー」程度の認識しかなく、Mt.Gox(マウントゴックス)社の破綻ニュースが報じられ始めた頃でした。多くの人がビットコインを「怪しいもの」と警戒する中、私たちはこの未知の領域に足を踏み...
本の暗号資産市場10年の軌跡(2) ~暗号資産、激動の10年~
この10年間で、ビットコインは信じがたい変化を遂げました。私たちが事業を始めた2014年頃、その価格は1BTCあたりおよそ2万円。それが2025年には1,600万円台の高値を付けるまでになりました。もちろん、価格の上昇そのものがすべてではありません。暗号資産という新しい...
本の暗号資産市場 10年の軌跡
ビットコインやイーサリアムといった暗号資産。名前を耳にされたことはあっても、実際にお持ちの方は、まだ決して多くはないのではないでしょうか。「怪しいものなのではないか」「仕組みがよくわからない」といった印象をお持ちの方も少なくないように思います。その背...
己紹介
みなさん、こんにちは。今週から水曜日を担当させていただくことになりましたコインチェックの大塚です。よろしくお願いします。今回は初回なので、自己紹介をさせていただきます。私は2000年に早稲田大学理工学部に入学し、2004年に同大学院に進学して量子理論物理学を...
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