ビットコインやイーサリアムといった暗号資産。名前を耳にされたことはあっても、実際にお持ちの方は、まだ決して多くはないのではないでしょうか。

「怪しいものなのではないか」「仕組みがよくわからない」といった印象をお持ちの方も少なくないように思います。

その背景には、暗号資産という新しい概念が、どのように生まれ、どのような経緯をたどってきたのかを知る機会が、これまで十分に用意されてこなかったという現実があるのかもしれません。

このような起因を少しでも和らげるために、今週から数ヶ月間にわたり「日本の暗号資産市場 10年の軌跡」について連載をお届けしたいと思います。

この連載では、「日本の暗号資産市場 10年の軌跡」と題し、2014年から現在に至るまでの歩みを、私自身の経験を交えながらお伝えしてまいります。

業界の制度が整う以前、何もなかった頃から暗号資産と向き合ってきた一人の当事者として、その光と影の両面を、できる限り率直に綴っていきたいと考えております。