【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 53,414.25  ▼271.86 (9/4)
NASDAQ: 26,506.99  ▼77.07 (9/4)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って下落しました。日本時間4日夜に発表された雇用統計は市場予想を大きく上回る結果となったほか6月分や7月分も上方修正されました。それにより、早期利上げ観測が再び浮上し株式市場には売り圧力となりました。

ダウ平均は101ドル安の53,584ドルで取引を開始しました。寄付き直後の日本時間22時31分に50ドル安の53,635ドルでこの日の高値をつけました。その後、下落幅を拡大し、日本時間0時02分に396ドル安の53,289ドルでこの日の安値をつけました。以降はやや下落幅を縮小したのち、概ね横ばい圏で推移し最終的に271ドル安の53,414ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は77ポイント安の26,506ポイント、S&P500株価指数は29ポイント安の7,718ポイントでいずれも反落しました。

2.経済指標等

8月の非農業部門雇用者数が発表され、16万2千人の増加となり、市場予想(5万5千人の増加)を大きく上回りました。また、失業率は4.1%で市場予想通りの結果となりました。そのほか、平均時給は前年比3.1%の上昇となり市場予想(3.0%の上昇)を上回ったほか、前月比では0.3%の上昇となり市場予想通りとなりました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇、8業種が下落となりました。資本財・サービスが0.4%高、情報技術が0.2%高、公益事業が0.1%未満の上昇となりました。一般消費財・サービスが1.3%安、ヘルスケア、エネルギー、生活必需品が1.0%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中10銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が1.7%高、ハネウェル・インターナショナル[HON]が1.0%高、ホームデポ[HD]が0.9%高となりました。一方で20銘柄が下落し、アップル[AAPL]が2.5%安、マイクロソフト[MSFT]、セールスフォース[CRM]が2.0%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、マイクロン・テクノロジー[MU]は人工知能(AI)向けの引き合いが強い広帯域メモリーの生産能力の倍増が報じられ6.1%高となりました。また、電子署名ソリューションのドキュサイン[DOCU]は第2四半期決算で調整後の1株利益が市場予想を上回ったほか、売上高の通期の見通しも上方修正したことで3.7%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.02%高い4.78%となりました。5日朝のドル円相場は156円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで米国の主要3指数は揃って反落しました。雇用統計が市場予想を上回り、9月の利上げ確率も上昇しました。ただ、インフレ指標を重視するというFRB高官の発言もあるため、今週発表されるCPIやPPIといった指標も踏まえて利上げの判断がされそうです。
夜間の日経平均先物は810円高の65,830円で取引を終えています。米国市場は下落したものの、フィラデルフィア半導体株指数は3.4%高となっており半導体関連銘柄の上昇の流れをうけて日経平均は買いが優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)