東京市場まとめ
1.概況
日経平均は579円高の65,600円と上昇して取引を開始しました。先週末の米国市場は半導体株を中心に堅調な推移となったことで、日本市場も主力の半導体銘柄を中心に買いが優勢となりました。前場は上げ幅を拡大する展開で、前引け前の11時15分に1,647円高の66,668円をつけ、この日の高値を更新しました。
後場は伸び悩んだものの、66,000円を上回って推移しました。後半は横ばい圏で推移した日経平均は最終的に1,378円高の66,399円で続伸となりました。
TOPIXは22ポイント高の4,125ポイントで3日続伸、新興市場では東証グロース250指数が5ポイント安の791ポイントで反落しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は9.3%高の59,530円をつけ、大幅続伸となりました。同社とメモリーを共同開発するサンディスク[SNDK]が11.9%高となったほか、韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇などから堅調な推移となりました。
トヨタ自動車(7203)は0.5%高の3,096円をつけ、4営業日ぶりに反発しました。7日、日本経済新聞が同社は、「ソフトウエア更新やリースなど新車販売以外の事業の営業利益を2030年度までに現在の4割増の3兆円に伸ばす」と報じ、これによる中長期の業績拡大を期待した買いが入りました。
ニデック(6594)は7.7%高の2,812円をつけ、大幅続伸となりました。4日、品質不適切行為を調べる調査委員会からの報告書公表を受けた記者会見の中で、岸田社長は「グループ全体の財政状態と経営成績に大きな影響はない」と説明しました。いったんの悪材料の出尽くしとの見方から買いが入りました。
くら寿司(2695)は2.5%安の1,696円をつけ、反落しました。5日、実施していた人気漫画「ちいかわ」とのコラボキャンペーンを6日から中止すると発表しました。中止理由は従業員による景品の横領が判明したことが理由とされ、社内管理体制の不備を嫌気した売りが優勢となりました。
大同特殊鋼(5471)は7.2%高の2,433円をつけ、大幅反発となりました。4日、国内証券が投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に、目標株価を従来の2,730円から3,000円に引き上げ、これを好感する買いが入りました。アナリストは、半導体製造装置向けなどのステンレス鋼や自由鍛造品の需要が好調であり「短期的には2026年4-9月期の決算発表時に27年3月期の通期の会社計画の上方修正が期待される」と指摘しています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は半導体株高が指数を支え、2.1%高で大引けとなりました。今週は、米国の政策金利判断につながる物価指標が注目されます。10日には生産者物価指数(PPI)、11日には消費者物価指数(CPI)の公表が予定されており、インフレ鈍化が確認されるか、強い内容となるかが焦点となります。足元では、金利高がグロース銘柄を中心に重荷となる展開も散見され、物価動向次第で株価が変動する可能性が指摘されます。また、今晩は米国がレーバーデーのため株式・債券市場共に休場です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
