初心者でもわかりやすい金融用語集

失業率

失業率とは、労働力人口に対する失業者の割合を示す経済指標のことです。労働力人口とは、働く意思と能力を持つ15歳以上の人々の総数を指し、失業者とは、仕事を探しているが見つからない人々を指します。

具体的には、失業率は次のように計算されます。失業者数を労働力人口で割り、その結果に100を掛けてパーセンテージで表します。たとえば、労働力人口が1000万人で、そのうち失業者が50万人であれば、失業率は5%となります。

失業率は、経済の健康状態を示す重要な指標であり、政府や経済学者が景気動向を分析する際に用いられます。失業率が高い場合、経済が停滞している可能性があり、逆に低い場合は経済が好調であることを示すことが多いです。

また、失業率に関連する用語として「完全雇用」があります。完全雇用とは、失業率が自然失業率に近い状態を指し、すべての労働力が効率的に活用されている状態を意味します。自然失業率とは、景気の変動に関係なく存在する失業率で、構造的失業や摩擦的失業が含まれます。