銀座の街に早くも風鈴屋さんが出始めました。
7丁目辺りの街角で、天秤棒に担いで歩いたり、或いは棒の上に座り込んだりしています。あの風鈴の多重奏の音が聞こえてくると、夏がそこまで来ていることが実感として迫ってきます。あの音を聴いただけで、頭の中は浴衣、朝顔、新子などを次々に一瞬のうちに連想してしまいます。しかし風鈴の音は何故夏を想わせるのでしょうか?ジングル・ベルが風鈴で奏でられたらどんな感じでしょう?夏の街にジングル・ベルが鳴ったらどうでしょう?音自体に夏っぽさや冬っぽさがあるのでしょうか?或いはこれはあくまでも刷り込み現象であり、潜入観念のなす業なのでしょうか?いずれにしても、これからの数ヶ月間は、私が最も好きな季節です。何処かウキウキする気持ちになります。
そう言えば「夏の風物詩」という言葉はよく耳にしますが、「冬の風物詩」とはあまり聞きません。グーグルで検索すると、夏の風物詩は33千、冬は12千、春が7千、秋が5千でした。理由は分かりませんが、妙に納得できる気もしますね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。