・米国のマクロ環境、景況感は反転が期待される局面。前回2016年11月のトランプ政権誕生時もその後、製造業は反発していったことから、同様に回復局面を期待したいところ。
・景気先行指数の前年推移をもとに景気を4つの局面(反転、好況、ピークアウト、不況)に分けると、現状は反転期。過去の経験則からみると、小型株やハイイールド債、新興国株・新興国債券などで比較的リスクを取りやすいと言える。
・一人当たりの実質GDPから世界経済をながめると、米国経済はコロナ前のトレンドに乗っており、米国株が強い。一方で中国には不安要素がある。
・米大統領選後、11月5日以降の米国株のセクター別の動きを見ると、金融や一般消費財などのシクリカルなセクターに注目したい。
・相場が振れやすい局面でもあるため、ポジションを集中させないことも意識したい。その点からは、金融株と債券の「併せ持ち」が良いのではないか。と言うのは、債券は金利が低下したときにリターンが出る一方で、金融株は金利が上がったときにリターンへの期待が持てるからだ。
・最後に、中長期的な視点に立つと、米国株だけを追い続けるというのは慎重に構えるべき。新興国株は割安感が出てきているので、長い目線で見ると注目できるタイミングに入ってきている。