今日は出張で小倉と博多を訪れています。博多は屡々来るのですが、中々興味深い場所です。まず最初に思ったのは、そのちょっと雑然とした雰囲気です。それぞれビルの形や大きさ立ち方などが、微妙に隣のビルやまわりの景観と合っていないことがままあるのです。しかしその調和のない調和が、予定された調和とは違うエネルギー感を醸し出しています。どこか東南アジアに一脈通じるような雰囲気が感じ取れる気がします。そのうちに気付いたのは、マッサージ屋さんが殆どないことです。東京では至る所に従来のマッサージ屋さんに加えてクイックマッサージなるものもありますが、博多では駅前を探しても全然見つかりません。ところが今日また新たに気付いたのですが、タクシーの中にお風呂屋さんのチラシが数種類ありました。外の電信柱を見ても「ちょっと綺麗なお風呂屋さん」のビラがパラパラと貼ってあります。スーパー銭湯ブームは東京から来たのか、或いは由布院などの本格温泉から派生したのか不明ですが、マッサージ屋との規模の違いを考えると、やはり暖かいせいかやることが大味な感じがします。こういった各地各地の土地柄の違いは、本当に面白いですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。