以前にも書いたことがありますが、日経新聞の商品面は私のお気に入りです。鉄、肉、ガソリンなど、生活に身近な分かり易い題材ですが、それらの値動き、またどうしてそうなるかの理由を通して、日本に限らず、世界の動きを読むことが出来ます。最近ではやはり、中国の産業国家建設に伴う、鉄を中心とした社会基盤材料の需要の上昇が大きなテーマとなっています。中国は鉄を溶かすための石炭も、かつては輸出国であったのに、最近では輸入国になったとも聞きます。世界全体の景気循環の上昇も背景にして、このように材料需要が高まると、当然材料産出国の通貨−これをコモディティ通貨と呼ぶことがありますが−も安定し、強くなりがちになります。材料を買うためには、材料産出国の通貨が必要だからです。豪ドルの値動きなども、(直近では売られてはいますが、)これらのことを理解しないといけません。たまには商品面を読んでみると面白いですよ。