遠近感のことは今までに何度もつぶやいてきましたが、最近またあることを思いました。枯山水などの庭園がありますが、あれは座って見るのと、立って見るのとで、印象が全然違います。あのような庭園は、狭い場所の中に遠近感を使って大きな空間を表現している訳ですが、その遠近感はあくまでも見る人の視点を基準に考えて創られているので、視点を変えると全ての構想が破綻してしまいます。借景も同様で、予め予定された視点から見ないと、全然風景を借りて来られなくなります。枯山水を反対から見たことはありませんが、恐らく全くイメージも違い、体をなさないでしょう。ビジネスも一緒でしょうか。サービスを提供する立場とお客様とでは、同じサービスであっても捉え方が全く違うかも知れません。意識してお客様の視点に立たないといけないと、そう思います。