昨日は夕焼けの話を書きましたが、朝焼けと夕焼けは、どうしてああも雰囲気が違うのでしょうか。
地平線に対する角度、太陽光が通過してくる大気圏内の長さ、どちらも同じ筈です。理屈で考えると同じような色合いが、単に順番だけ逆に展開するだけだと思われるのですが、どうも様子が大きく違います。朝焼けは白っぽく、夕焼けは橙色っぽいイメージがあります。夕焼けは日没後、即ち太陽が地平線より落ちてからがクライマックスですが、朝焼けは日の出後、即ち太陽が地平線より上がってからが勝負なので、実際には見ているタイミングが違い、そう錯覚するのでしょうか。或いは、大気の温度とか、塵、水蒸気の状態が朝と夕では違うので、色合いも変わるのでしょうか。
西も東も綺麗に地平線まで見渡せる場所で、一度しっかりと観測してみたいものです。しかしそういう場所では、街中と大気の状態が違うので、また違う見え方をするのでしょうか。悩みは尽きません。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。