警察庁の発表によると、今年の正月三が日の神社・仏閣への参拝客の数は、昨年より267万人多い8889万人で、統計のある1974年以降で最多だったそうです。
晴天のせいではないかとのことですが、それだけでしょうか。苦しい時の神頼みではありませんが、景気回復への願い、或いは景気が良くなりつつある時点での勢いづけなどから、このような結果になったのでしょうか。言われてみると確かに元旦の地元の神社も、昨日社員大勢と一緒に行った当社の氏神様である山王日枝神社も、例年よりも参拝に並んでいる人が多かった気がします。私はわりと験を担ぐので神社は馴染み客なのですが、毎年毎年ずっと同じ様式を維持し続けてきている「神社」というシステムは中々興味深く常々思っており、まるでタイムスリップしたように古の趣を保っている神社と境内というのも都心でも何ヶ所もあり、正月でなくともふらっと行きたくなるものです。折角の文化ですから、これからも大切に保存されていくといいと思うのですが、土地を売ってビルの中に入るという寺院はたまに見かけますが、神社はそのように近代化されていかないのには何か制度的に理由があるのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。