【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,711.65 ▼506.93 (7/23)
NASDAQ: 25,137.69 ▼553.21 (7/23)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って下落しました。ホルムズ海峡は依然として事実上機能しない状況が続く中、原油の代替輸送ルートとなっているバベルマンデブ海峡周辺で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアの石油タンカーを攻撃したことが報じられました。これを受けて原油先物相場が上昇し、エネルギー供給への懸念やインフレ再燃への警戒感が強まり、株式市場では売りが優勢となりました。
ダウ平均は463ドル安の51,755ドルで取引を開始しました。寄付き後に一段安となったものの、その後は下げ幅を縮小し、日本時間22時38分に333ドル安の51,885ドルでこの日の高値をつけました。その後、再び下落幅を拡大し、日本時間0時31分に676ドル安の51,542ドルでこの日の安値をつけました。以降は概ね安値圏で横ばいに推移し、最終的に506ドル安の51,711ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は553ポイント安の25,137ポイント、S&P500株価指数は90ポイント安の7,408ポイントでいずれも続落しました。
2.経済指標等
米国で7月12日の週の新規失業保険申請件数が発表され、18万7千件と市場予想(21万2千件)を大幅に下回りました。申請件数は1969年以来の低水準となり、労働市場の底堅さが改めて示されました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇、7業種が下落となりました。資本財・サービスが1.8%高、ヘルスケアが1.3%高、エネルギーが0.6%高となりました。一方でコミュニケーション・サービスが5.2%安、一般消費財・サービスが5.1%安、生活必需品、情報技術がともに1.1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇しました。ハネウェル・インターナショナル[HON]が5.7%高、メルク[MRK]が2.4%高、アムジェン[AMGN]が1.5%高となりました。一方で19銘柄が下落しました。アルファベット[GOOGL]は22日に2026年4-6月期決算を発表し、売上高などは市場予想を上回ったものの、通期の設備投資見通しを引き上げたほかフリーキャッシュフローが赤字となったことが嫌気され、7.1%安となり構成銘柄中の下落率トップとなりました。アマゾン・ドットコム[AMZN]が4.6%安、セールスフォース[CRM]が3.7%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、防衛大手のロッキード・マーチン[LMT]が2026年4-6月期決算を発表し、売上高は11%増の200億6300万ドルとなりました。また、受注残が2300億ドルと発表し過去最高となりました。これをうけて株価は10.5%高となりS&P500構成銘柄でトップの上昇率となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.04%高い4.69%となりました。24日朝のドル円は163円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国主要3指数は中東情勢悪化が警戒され揃って下落しました。また、原油高を背景としたインフレ懸念から米長期金利が上昇し、ドル円相場は一時164円に迫るなど円安が進みました。市場では為替介入への警戒感も意識されています。
夜間の日経平均先物は920円安の65,430円で取引を終えています。米国市場の下落の流れから本日の日本市場は売り優勢でのスタートが見込まれます。また、本日の寄付き前には全国CPI(消費者物価指数)が発表されます。日本のインフレ動向を判断するうえで重要な指標となるほか、来週には日銀政策決定会合も控えていることから、今後の金融政策を占う材料としても注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
