【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,481.51 ▼347.11 (9/28)
NASDAQ: 26,820.38 ▼248.34 (9/28)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。中東情勢を巡り、米国とイランがそれぞれ協議を進展させる可能性を示唆するも、具体的な進展はなく原油価格が乱高下したことでインフレ懸念から長期金利が上昇し、10年債利回りで一時20年ぶりの水準となったことなどが嫌気され売り優勢の展開となりました。
ダウ平均は180ドル安の51,648ドルで取引を開始しました。寄付き後には概ね横ばい圏で推移し、日本時間0時02分に418ドル安の51,409ドルでこの日の安値をつけました。その後、下落幅を縮小し日本時間2時12分に48ドル安の51,780ドルでこの日の高値をつけました。以降はじりじりと下落幅を拡大する展開となり最終的に347ドル安の51,481ドルでこの日の取引を終え反落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は248ポイント安の26,820ポイントで3日ぶりの反落、S&P500株価指数は59ポイント安の7,683ポイントで反落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇、8業種が下落となりました。生活必需品が0.4%高、ヘルスケアが0.3%高、エネルギーが0.2%高となりました。一方で、コミュニケーション・サービスが1.7%安、一般消費財・サービスが1.6%安、金融が1.1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中12銘柄が上昇しました。プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1.9%高、ナイキ[NKE]が1.8%高となりました。また、エヌビディア[NVDA]は新たなセキュリティーシステムを発表したほか、自社株買い計画の規模を1500億ドル拡大することを発表したことで1.7%高となりました。一方で18銘柄が下落し、ボーイング[BA]は、新たにソフトウエアで問題が生じたことで同社の主力小型機「737MAX」シリーズの新型機「737-10」への米連邦航空局(FAA)による認証が延期される方針が報じられ、6.9%安となり構成銘柄中で下落率トップとなりました。そのほか、セールスフォース[CRM]が2.9%安、アイビーエム[IBM]が2.2%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.07%高い5.23%となりました。29日朝のドル円相場は157円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
長期金利上昇が嫌気され米国の主要3指数は揃って下落しました。ドル円相場は米国での長期金利が上昇するも、28日に財務省の三村財務官が円安に対する警告をあらためて発したほか、このところ日米両政府の要人から円安進行をけん制する内容の発言が出ていることでやや円高の地合いとなっています。
夜間の日経平均先物は80円高の65,650円で取引を終えています。ただ、米国市場は小幅な下落となったことから、やや売り優勢のスタートが見込まれます。ただ、材料不足から大きな変化は起きにくい展開となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
