米国市場は年末高アノマリーに向けてひと稼ぎのチャンス
9月28日の日経平均とTOPIXは下落しました。大した下落ではないにしても、日米の金利上昇が気がかりです。まもなく10月相場入りとなりますが、今週(9月28日週)の米国では10月2日に発表される9月雇用統計をはじめ、重要指標の発表が予定されています。国内では、9月17・18日に開催された日銀金融政策決定会合の主な意見の公表、日銀短観、9月東京都区部消費者物価指数(CPI)の発表などがあり、日米の長期金利を刺激しそうな材料が多く落ち着かない週になりそうです。
9月相場がまもなく終了し、9月30日で月足チャートの形状が確定します。日経平均やTOPIXに関しては、反落ながらも12ヶ月線上で底堅く終えることになりそう。トレンドフォローの観点からみると、買い継続と判断するのが適切です。これは米国のダウ平均やナスダックにも当てはまることで、特に米国市場は年末高アノマリーに向けてひと稼ぎのチャンスと捉えることができそうです。
一方、長期金利の上昇が何かに影響を及ぼしかねないとの見方も多く、10月の波乱を予想する向きが多くなってきたように感じます。10月は金星逆行に加え、水星逆行も重なるため、上にも下にも山場になる可能性は十分あるといえます。
リスクの波及経路も複雑化し、より一層リスク管理が必要
金利上昇により、企業の設備投資抑制や企業業績への波及、住宅・不動産への影響、自動車市場への影響、個人消費の減速、株式投資の魅力低下、信用コスト増加など2次的な波及が予想されます。ただ、株価は依然として高値圏で底堅い状態にあり、それらの影響はある程度は織り込まれているようにもみえます。あるとすれば、まだ織り込めていないリスクです。10月に発生するリスクとは限りませんが、金利の水準そのものよりも、そこから信用市場へリスクが波及することです。
また、昨今、株式市場で人工知能(AI)の活用が広がる中、複数のAIによる運用が最終的には同じ行動を取る傾向が判明したという記事が、日経新聞にも掲載されていました。相場が瞬時に急変動するフラッシュクラッシュの要因になりうるということで、米連邦準備制度理事会(FRB)も警鐘を鳴らしているという内容の記事でした。
世界金融危機の影響で生じた2008年10月の株価暴落も、頭の中に映像として残っています。そこから長い年月が経過しましたが、金融取引の高度化に伴い、リスクの波及経路も複雑化しており、より一層リスク管理が必要になっています。
