東京市場まとめ

1.概況

日経平均は319円安の65,557円と続落して取引を開始しました。配当落ち日であることに加え、前日の米国市場では主要3指数が揃って下落したことから日本市場も売りが優勢でのスタートとなりました。イラン情勢を巡る先行き不透明感も、売り材料となり、前場は売り基調で推移し、570円安の65,307円で前引けとなりました。

後場も徐々に下げ幅を拡大する展開となりました。節目の65,000円を割り込むと、中盤に下げ幅を大きく拡大した日経平均は14時37分に64,699円をつけ、この日の安値を更新しました。その後は下げ渋り、最終的に396円安の65,481円で続落となりました。

TOPIXは70ポイント安の4,041ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が6ポイント安の784ポイントで4日続落となりました。

2.個別銘柄等

ソフトバンクグループ(9984)は3.4%安の6,035円をつけ、大幅反落となりました。前日の米株式市場で傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス[ARM]が急落したほか、出資先の米オープンAIの開発を巡る懸念も同社株の売りにつながりました。

しまむら(8227)は2.8%高の3,240円をつけ、反発しました。28日、2026年2月期の中間決算にて、営業利益が前年同期比5%増の331億円であったと発表しました。同期間として過去最高となったことを好感した買いが入りました。主力のしまむら事業においてプライベートブランド(PB)商品やキャラクター商品の拡充などにより客数が伸びたことが主因とされています。

みずほフィナンシャルグループ(8411)は3.7%安の8,472円をつけ、3営業日ぶりに反落しました。同社は前日までの2営業日で6%あまり上昇していたことに加え、配当権利落ちに伴う利益確定の売りや換金目的の売りが優勢となりました。銀行株は高配当銘柄が多く、足元で配当の権利取りを狙った買いを集めていた反動が出ているようです。

パーク24(4666)は4.8%安の1,859円をつけ、続落となりました。28日、傘下のタイムズモビリティが運営するカーシェアリングサービス「タイムズカー」において、不正アクセスによる個人情報漏洩を明らかにしました。前日は3%安となっていたものの、本日も情報漏洩による業績影響を懸念した売りが出ました。

本日より東証スタンダード市場に上場したクラサスケミカル(646A)は公開価格であった200円に対し、一時ストップ高水準となる49%高の298円をつける場面が見られました。石油化学製品を扱う同社は、高い配当利回りへの期待感なども評価されており、終値は公開価格比20%高の240円で取引を終えました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は0.6%安で続落となりました。銀行株などが売られたこともありTOPIXは1.7%安となり、日経平均を上回る下落となりました。

明日に向けて、8月分の米求人件数や9月の米消費者信頼感指数といった経済指標の発表が注目されるほか、シカゴ連銀のグルーズビー総裁に発言の場があります。同氏は先週公開のポッドキャスト番組でインフレへの懸念を示しており、金融政策に関連する発言が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)