東京市場まとめ
1.概況
日経平均は442円安の57,197円と続落して寄付きました。前日の米国市場は主要3指数が揃って続落となり、中でもハイテク株の下げが顕著であったことから、日本市場も序盤は半導体関連銘柄に売りが出ました。下げ幅を拡大して推移した日経平均は9時53分に987円安の56,652円でこの日の安値をつけました。その後は押し目買いも入り、前場は413円安の57,226円で前引けとなりました。
後場前半は小動きで推移し、後半にかけて下げ幅を拡大しました。週末とあって利益確定の売りが出る中、大引けにかけては一進一退に推移し、最終的には697円安の56,941円で続落となりました。
TOPIXは63ポイント安の3,818ポイントで5営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が13ポイント安の722ポイントで4営業日ぶりに反落となりました。
2.個別銘柄等
ネクソン(3659)は16.2%安の3,148円をつけ6営業日ぶりとなる大幅反落となりました。13日、2025年12月期(前期)の決算を発表し、純利益が前期比32%減の920億円と、市場予想を大きく下回ったことが嫌気され、売りが優勢となりました。一部では、米国のソフトウェア株安の流れが、同社の売りにつながったとの見方もされています。
ヤマハ発動機(7272)は7.4%高の1,185円をつけ続伸となりました。13日、2026年12月期(今期)の当期純利益は、新興国での二輪車の販売増加と価格転嫁に加え、コスト削減が寄与することで、前期比6.2倍の1000億円を見込むと発表し、大幅な増益予想を好感する買いが入りました。
アルミ国内最大手であるUACJ(5741)はストップ安水準となる20.7%安の2,690円をつけ、5日ぶりの大幅反落となりました。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が「トランプ米大統領は11月の中間選挙を前に、支持率を低下させている生活費高騰問題に対処するため鉄鋼・アルミニウム製品に対する一部関税の縮小を検討している」と報じ、関税縮小によりアルミ製品の供給が増えた場合、市況が軟化するとの思惑がアルミ製品を手掛けている同社の売り材料となりました。
機械要素部品メーカーのTHK(6481)は13.2%安の4,515円をつけ5日ぶりの大幅反落となりました。12日、2026年12月期(今期)の年間配当計画を、前期比62円の減配となる1株あたり184円にすると発表したことで、高配当銘柄として同社株に買いを入れていた投資家を中心に、これを嫌気した売りが出ました。
ユニ・チャーム(8113)は8.1%高の1,043.5円をつけ3日続伸となりました。12日、2026年12月期(今期)の当期純利益が前期比33%増の865億円を見込むとし、また発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.72%にあたる3000万株、金額にして190億円を上限とする自社株買いも発表し、これらを好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
米国株安や利益確定の売りなどから日経平均は697円安の56,941円と続落となりました。もっとも、週間では5.0%高と衆院選後の期待感から株高基調での推移となりました。来週に向けての材料としては、16日寄付き前の2025年10-12月期の国内総生産(GDP)速報値の発表、本日夜間の米国の2026年1月分のCPI(消費者物価指数)の発表があげられます。
また、本日引け後もニトリホールディングス(9843)やSOMPOホールディングス(8630)、レゾナック・ホールディングス(4004)などといった国内の決算銘柄動向が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
