東京市場まとめ

1.概況

日経平均は958円高の55,204円と反発して寄付きました。前日までに大きく下げた反動から、自律反発狙いの買いが入ったこともあり、序盤から大きく上昇しました。9時40分には、2,374円高の56,619円で、この日の高値をつけました。その後は伸び悩み、上げ幅を縮小した日経平均は1,467円高の55,713円で前引けとなりました。

後場も上げ幅を縮小してスタートしました。中盤にかけて持ち直したものの、米株価指数先物の下落などが上値を抑える展開となりました。大引けにかけて、再び上げ幅を縮小した日経平均は最終的に1,032円高の55,278円をつけ4営業日ぶりに反発しました。

TOPIXは69ポイント高の3,702ポイント、新興市場では東証グロース250指数が36ポイント高の749ポイントと両指数も同様に4営業日ぶりに反発し取引を終えました。

2.個別銘柄等

三井住友フィナンシャルグループ(8316)は3.7%高の5,392円をつけ、4営業日ぶりに反発しました。5日の国内債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが一時前日比0.04%ポイント高い2.150%に上昇し、金利高による利ざや改善期待が買い材料となりました。

カプコン(9697)は7.3%安の3,302円をつけ、3日続落しました。4日、2月27日より発売している新作ゲーム「バイオハザード レクイエム」の5日間の世界販売本数が500万本を超えたと、発表しました。一部には前向きな評価が聞かれた一方で、目先の材料出尽くしとの受け止めから売りが出ました。

スズキ(7269)は一時3.0%高2,144円をつけ、上昇しました。4日、カナデビア(7004)が、同社に全固体電池事業を譲渡する契約を結んだと発表しました。スズキの全固体電池事業参入による収益を期待した買いが入りました。また、カナデビアも3.1%高で取引を終えました。

積水ハウス(1928)は1.0%安の3,565円をつけ、4日続落となりました。5日、2027年1月期(今期)の当期純利益が前期比6%減の2180億円を見込むと発表しました。今期の業績ガイダンスが市場予想を下回り、これを嫌気した売りが出ました。

創薬ベンチャーのレナサイエンス(4889)は8.1%高の1,946円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。4日、腎不全治療の腹膜透析に使用する「ディスポーザブル極細内視鏡」における多施設共同臨床試験が完了したと発表しました。同内視鏡での検査において有害事象が認められなかったことから、良好な試験結果を好感した買いが株価を押し上げました。

VIEW POINT: 明日への視点

前日の米国株高などが支えとなり、日経平均は1.9%高で反発しました。地政学リスクは完全に払しょくされていないものの、下値では押し目買いも見られました。明日に向けて、引き続き中東情勢の動向が注目されます。

米国では1月の輸入物価指数や前週の米新規失業保険申請件数が発表されます。また、ディスカウントストアのコストコ・ホールセール[COST]の決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)