【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 49,071.56  △55.96 (1/29)
NASDAQ: 23,685.12  ▼172.33 (1/29)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。マイクロソフト[MSFT]が急落し、情報技術セクターが軟調な展開となりました。S&P500株価指数は前日に節目の7,000ポイントを超えるなど、最高値圏とあって利益確定の売りが出たことも指数の上値を抑えました。

ダウ平均は48,938ドルと反落して取引を開始しました。序盤は上昇する場面が見られましたが、マイクロソフトへの売りなどが重荷となり早々に下落に転じました。その後は上値の重い展開となり、小幅安で一進一退に推移しました。決算銘柄には買いも入り、緩やかに下げ幅を縮小したダウ平均は取引終了間際に上昇に転じ、最終的に55ドル高の49,071ドルで続伸となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は172ポイント安の23,685ポイントで7営業日ぶりに反落、S&P500株価指数は9ポイント安の6,969ポイントで続落となりました。

2.経済指標等

米新規失業保険申請件数は209千件と市場予想(204千件)をわずかに上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。コミュニケーション・サービスが2.9%高でセクターの上昇率トップとなる大幅高となりました。不動産が1.4%高で続き、金融も1.1%高となりました。一方で、情報技術が1.9%安と大幅安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が上昇しました。決算発表で市場予想を上回ったアイビーエム[IBM]が5.1%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。同じく決算銘柄のハネウェル・インターナショナル[HON]が4.9%高、キャタピラー[CAT]が3.4%高となりました。一方で前日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフト[MSFT]が10.0%安で大幅安となりました。クラウド基盤「アジュール」などの増収率実績や先行き見通しが物足りないと受け止められたほか、設備投資増加懸念も売り材料となりました。またセールスフォース[CRM]が6.1%安、ボーイング[BA]が3.1%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]が28日夕刻に決算を発表し、AI投資の拡大が広告収入の成長につながっていると受け止められて10.4%高となりました。一方で統合型リゾート運営のラスベガス・サンズ[LVS]がマカオのプロパティEBITDAが市場予想を下回ったことが嫌気され、14.0%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.01%低い4.23%となりました。19日朝のドル円は153円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場はマイクロソフトやセールスフォースなど情報技術セクターへの売りが波及し、全体的に軟調な展開となりました。これを受けて、本日の日本市場も売りが優勢でのスタートが見込まれます。日中には2026年1月の東京CPI(消費者物価指数)や2025年12月の鉱工業生産指数の発表が予定されているほか、決算発表を控える銘柄が多く、好決算銘柄が相場を下支えするかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)