現在のファンダメンタルズ:米国雇用統計は雇用者数の伸びが市場予想を下回るも失業率は低下
先週(1月5日週)のレンジと終値(マネックストレーダーFXのBidレート)
・米ドル/円: 156.113円~158.182円 157.951円
・ユーロ/米ドル:1.16181ドル~1.17428ドル 1.16304ドル
・ユーロ/円: 182.636円~184.061円 183.717円
先週(1月5日週)の米ドル/円:衆議院解散の観測記事で円安に
先週(1月5日週)の米ドル/円は週初こそ日経平均大幅高で157円台に乗せてのスタートとなりましたが、NY市場では弱い経済指標に反応し米金利(10年債利回り)低下と米ドル安が目立ち、週間安値となる156.113円をつけることとなりました。
その後は2026年最初の重要な経済指標である米雇用統計に向けてジリジリと値を戻し、1月9日東京後場には1月5日高値を上抜けると、ストップオーダーを巻き込みながら157円台後半での雇用統計待ち。雇用統計は全般に弱い数字となったものの、米ドル/円は下がりきらず157円台前半で底打ちとなりました。また、高市首相が通常国会で衆議院を解散するのではとの観測記事も出て円安に振れることとなりました。米ドル高値158.182円は2025年1月以来の水準となります。
この動きは週明け後も続き、158円台前半での動きとなっています。しかしここで総選挙となっても自民が過半数を取るとも思えませんし、先にやるべきことがあるとみられる可能性の方が高く、通常国会冒頭での解散が本当にあるかとなると疑問です。今後明確に否定するような発言が出てくると円高に戻していく可能性もありますので、注意はしておきたいところです。
先週(1月5日週)のユーロ/米ドル:ユーロは狭い値幅でもみあい
先週(1月5日週)のユーロ/米ドルは、週初は米ドル/円同様にユーロ売り後の買い戻しから始まり、その後は緩やかな米ドル高の動きの中でユーロが売られる流れが続きました。
1月9日の雇用統計後には1.16181ドルの安値をつけましたが、週明け1月12日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長に対する捜査を開始というニューヨークタイムズの記事に反応し、ユーロ/米ドルは急速に1.17ドル近くまで買い戻される(米ドル売り)動きを見せました。
米ドル/円は国内材料に反応していますが、ユーロには目立った材料がなく米国材料に反応しやすい状態にあるようです。
米ドル/円チャート(週足)、平行チャンネル内で2025年高値を視野に
長期的な判断は週足で行いますので、まずは週足チャートをご覧ください。
週足チャート(図表1)では、2025年10月の安値を起点とした平行上昇チャンネル(青)の中で2025年高値158.872円(ピンクの水平線)を視野に入れた動きとなってきました。同水準を上抜けると円安に弾みがつく可能性が出てきますが、一方で介入警戒感も高まるため一気に大きく動くというよりも恐々と試す動きという感じになるでしょう。
・上昇トレンド=週足終値が移動平均線の上にある
・下降トレンド=週足終値が移動平均線の下にある
トレンド転換の判断はダマシを排除するため、2週連続で移動平均線を上回るか、下回った時にトレンドが転換したという見方をします。
米ドル/円チャート(日足)、2本の移動平均線は12月30日のゴールデン・クロス状態のまま
短期的な判断は日足で行います。
米ドル/円は12月30日のゴールデン・クロス状態が続いたままですから、テクニカルには長期的にも短期的にも米ドル高・円安ということになります。2025年11月高値(青の水平線)を上抜けたことで次のターゲットは2025年高値となりますが、週足のコメントで書いたとおり、ここからの60銭は近くて遠いという値動きになるでしょう。
引き続き円高方向への修正の動きも注意しつつ、テクニカルなトレンドには逆らわないスタンスを続けます。
・買いシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を下から上に抜くGC
・売りシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を上から下に抜くDC
ユーロ/米ドルは上昇トレンド継続中も上値も重たい印象
ユーロ/米ドルのチャートからみていきます。
週足チャート(図表3)は長期平行上昇チャンネル(青)と短期平行下降チャンネル(緑)による三角持ち合いの収束パターンが続いています。大きくは方向感が出にくい局面となりますので、これら両ラインをどちらに抜けていくのかを観察する流れに変化はありません。
一点気をつけるべきは先週終値で移動平均線を下回って引けていることです。今週(1月12日週)終値も移動平均線の下で引ける場合には長期トレンドが下降トレンドに転じることとなります。ただ移動平均線がほぼ平らな状態のため、仮に下で引けても大きな動きになるのかというと現段階では難しいという感じです。
日足チャート(図表4)で見ると2本の移動平均線は12月30日のデッド・クロス状態が続いています。米ドル/円とともに米ドル高の流れが続いていることになります。2025年11月21日安値と12月24日高値とのほぼ61.8%押しで下げ止まりましたので、短期的にはゴールデン・クロスに転じるかどうかが今週(1月12日週)のテクニカルな注目点となるでしょう。
ユーロ/円は改めて史上最高値更新を狙う流れに
ユーロ/円です。ユーロ/円(図表5)は史上最高値更新後の調整が終わり、先週末(1月9日)の円安の動きから改めて再度史上最高値更新を狙う流れになってきました。米ドル/円、ユーロ/米ドルともドル高の動きの中で円安の動きでも介入は無いユーロ/円での円売りが続きやすい展開と言えます。
日足チャート(図表6)では高値圏での調整を経て改めて上昇トレンドになってきた週足の拡大図というチャートです。青の平行上昇チャンネルの中で1月9日にゴールデン・クロスとなったことで直近の史上最高値を視野に入れ高値更新を狙っている状況と言えます。
今週も良いトレードを!
