【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 49,590.20 △86.13 (1/12)
NASDAQ: 23,733.90 △62.56 (1/12)
1.概況
先週末9日の米国市場は主要3指数が揃って上昇となりました。2025年12月分の米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は市場予想を下回る前月比5万人増となるも、失業率が前回11月から0.1%ポイント低下となる4.4%と労働市場の不安感はさほど意識されず、株式市場は堅調な値動きとなりました。
週明けの米国市場も主要3指数が揃って上昇しました。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が司法省による刑事捜査対象となったとの報道から、FRBの独立性を巡る懸念が生じ、序盤は売りが優勢となりました。一方で先行きの米経済への楽観的な見方もあり、徐々に持ち直し、後半は底堅い値動きとなりました。
ダウ平均は小幅安で取引を開始すると、序盤に大きく下げる展開となりました。前日比492ドル安の49,011ドルまで下落し、当日の安値を更新するとその後は徐々に下げ幅を縮小しました。中頃には上昇に転じ、底堅い値動きとなり最終的には86ドル高の45,9590ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は62ポイント高の23,733ポイントで続伸、S&P500株価指数は10ポイント高の6,977ポイントで3日続伸、最高値を更新しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
12日のS&P500の業種別株価指数は、全11業種のうち9業種が上昇しました生活必需品が1.4%高と大きく上昇し、セクターの上昇率トップとなりました。そのほか、資本財・サービスや粗材が0.7%台の上昇となりました。一方で金融とエネルギーが1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
12日のダウ平均構成銘柄は30銘柄中16銘柄が上昇しました。ウォルマート[WMT]が3.0%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アイビーエム[IBM]が2.6%高で続き、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]も2.6%高となりました。一方でトランプ大統領がクレジットカードの金利に10%の上限を設けると発表したことで、アメリカン・エキスプレス[AXP]が4.3%安となり、下落率トップとなりました。そのほか、ウォルト・ディズニー[DIS]が2.6%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、クレジットカード関連の企業が軟調でシンクロニー・フィナシャル[SYF]が8.4%安、キャピタル・ワン・フィナンシャル[COF]が6.4%安となりました。一方で半導体セクターは堅調で、ブロードコム[AVGO]が2.1%高、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が2.2%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.01%高い4.17%となりました。13日朝のドル円は158円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
FRB(米連邦準備制度理事会)への独立性を巡る懸念が生じるも投資家心理は大きく悪化せず、S&P500株価指数は最高値を更新しました。また、先週末には国内で、高市政権下において早期に衆議院解散総選挙を実施するといった報道があり、日経平均先物は54,000円を上回っていることから週明けの日本市場は大幅高で始まると見込まれます。高市首相は今週、外交予定とされるなかで解散総選挙への発言が注目されそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
