【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 48,501.27  ▼403.51 (3/3)
NASDAQ: 22,516.69  ▼232.17 (3/3)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って下落しました。米国とイスラエルによるイラン攻撃が長期化するとの見方が株式市場の重荷となりました。3日、トランプ米大統領はホルムズ海峡の封鎖を巡って、自身のSNSに必要に応じて米海軍が同海峡を通る船舶の護衛に付くとの考えを示しました。これを受けて、株式市場では下げ渋る場面も見られました。

ダウ平均は411ドル安の48,493ドルで取引を開始しました。序盤から売りが優勢で、一時、1,277ドル安の47,626ドルをつけ、この日の安値を更新しました。その後はトランプ米大統領の発言もあり、中盤から後半にかけて下げ幅を縮小しました。中東情勢の不透明感が根強く、上値が重い展開となったダウ平均は最終的に403ドル安の48,501ドルで3日続落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は232ポイント安の22,516ポイントで反落、S&P500株価指数は64ポイント安の6,816ポイントで反落しました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種が下落しました。下落率トップは素材で、2.7%安となりました。資本財・サービスが2.0%安で続き、ヘルスケアと情報技術が1%台前半の下落となりました。そのほか、7業種が1%未満下落しました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇しました。アイビーエム[IBM]が2.5%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が1.8%高で続き、セールスフォース[CRM]が1.6%高、マイクロソフト[MSFT]が1.4%高となりました。一方でキャタピラー[CAT]が4.0%安と大きく下げたほか、ナイキ[NKE]やボーイング[BA]などが2%台の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、NAND型フラッシュメモリのサンディスク[SNDK]が8.7%安となりました。また、マイクロン・テクノロジー[MU]も8.0%安と大きく下げました。年初から好調であった半導体銘柄にも、中東情勢悪化からリスク回避の売りが出ました。一方で、決算を発表した小売のターゲット[TGT]は通期予想が市場予想を上回る見通しであることが好感され、6.8%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.03%高い4.06%となりました。4日朝のドル円は157円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

地政学リスクの高まりが株安要因となり、米国市場は主要3指数が揃って下落しました。グローバルに株安となっており、リスク回避姿勢が鮮明です。これを受けて、本日の日本市場も軟調な展開が予想されます。ドル円は157円台後半まで下げており、この点は輸出関連銘柄を中心に支えとなりそうですが、全体的な基調は弱含む可能性が高いでしょう。日中には、日銀の国債買い入れオペが実施されるほか、2月の消費者態度指数の発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)