【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 48,904.78  ▼73.14 (3/2)
NASDAQ: 22,748.86  △80.65 (3/2)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。先週末に続き、中東情勢の緊迫化が株式市場の重荷となりました。一方で、ハイテク株を中心に買いが入るなど、売り一巡後には下げ渋り、ナスダック総合株価指数やS&P500株価指数は底堅い値動きとなりました。

ダウ平均は183ドル安の48,794ドルで取引を開始しました。寄付き直後に48,377ドルまで下げ、この日の安値をつけました。その後は下げ渋る展開となり、中盤にかけては27日の終値である48,977ドル付近で一進一退に推移しました。一時、上昇に転じる場面が見られたものの、投資家のリスク回避姿勢が優勢で、最終的には73ドル安の48,904ドルで続落し、取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は80ポイント高の22,748ポイント、S&P500株価指数は2ポイント高の6,881ポイントをつけ、両指数は3営業日ぶりに反発しました。

2.経済指標等

2月のISM製造業景気指数は52.4と市場予想(51.9)を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇しました。原油高を受け、エネルギーが2.0%高となり、セクターの上昇率トップとなりました。資本財・サービスが1.0%高で続き、情報技術が0.9%高となりました。一方で、生活必需品が売られ1.4%安となりました。また、一般消費財・サービスが1.1%安、ヘルスケアが1.0%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中12銘柄が上昇しました。エヌビディア[NVDA]が3.0%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ハネウェル・インターナショナル[HON]が1.8%高、シェブロン[CVX]とマイクロソフト[MSFT]が1.5%高となりました。キャタピラー[CAT]は1.3%高となりました。一方で、ホームデポ[HD]が2.6%安となったほか、スリーエム[MMM]が2.3%安、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が2.2%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、地政学リスクの高まりから防衛関連銘柄が買われ、ロッキード・マーチン[LMT]が2.8%高、ノースロップ・グラマン[NOC]が6.0%高となりました。一方で、原油価格高騰による燃料費負担が危惧されたクルーズ船運行会社が売られ、カーニバル[CCL]は7.6%安、ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス[NCLH]は10.5%安となりました。また、電力会社のエーイーエス[AES]がブラックロック・ファンディング[BLK]の子会社などと同社株を1株15ドルで株式の非公開化に合意したとの報道が材料視され、17.8%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前週末比0.09%高い4.03%となりました。2日朝のドル円は157円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は高安まちまちとなりました。引き続き、中東情勢が株式市場の重荷となり、防衛関連銘柄などには買いが入りました。加えて、朝方の日経平均先物は売りが優勢であり、本日の日本市場も軟調なスタートが予想されます。一方でドル円の円安推移や、エヌビディア[NVDA]の上昇などから下値では買いが入る余地もあるでしょう。日中には、2025年10-12月期の法人企業統計の発表や、10年利付国債の入札が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)