現在のファンダメンタルズ:米国雇用関連の数字待ち、ベネズエラの影響は限定的に
先週(12月29日週)のレンジと終値(マネックストレーダーFXのBidレート)
・米ドル/円: 155.746円~156.999円 156.845円
・ユーロ/米ドル:1.17134ドル~1.17886ドル 1.17207ドル
・ユーロ/円: 183.421円~184.425円 183.836円
先週(12月29日週)の米ドル/円:緩やかな円安も年末年始で動意薄
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
先週(12月29日週)の米ドル/円は、特にサプライズも無く年末年始ということもあって、静かな動きの1週間となりました。
年末は比較的好調な米国経済指標を背景に底固めの動きとなりました。年始は米金利上昇の動きも重なって米ドル高の動きから157円目前の水準まで緩やかな円安が進み、米ドル高値圏で取引を終えました。ただ、年明け後に157円を何度もトライしたにも関わらず上抜けできなかったことで上値もまた重たいという印象です。
米ドル/円、長期的には円高方向への動きに注意
1月5日には本邦勢も市場に復帰してきます。米ドル/円は年明け後のレンジである156.294~156.999円をどちらに抜けるかで、ある程度方向性が決まってくるのではないかとみています。また日米金利差と大きくかい離した動きとなっているので、いつ修正が入ってもおかしくはありません。長期的には円高方向への動きに注意したいというところです。
なお、週末の米国によるベネズエラ攻撃に早朝市場はリスクオフで反応し円高に触れていましたが、その後は落ち着きを取り戻しています。今週(1月5日週)は米国雇用関連の指標が注目材料となるでしょう。
先週(12月29日週)のユーロ/米ドル:ユーロは狭い値幅でもみあい
先週(12月29日週)のユーロ/米ドルは、週を通してのレンジが75pips程度と米ドル/円以上に静かな1週間となりました。年末年始で大きな材料も無かったため、年明けの米国雇用関連の数字を待ちたいといった状況のようでした。
また週末の米国によるベネズエラ攻撃にはユーロ/米ドルでもユーロ売りで反応しています。これはユーロ/円で売りが入った影響が大きく、またテクニカルに先週安値を割り込んだこともあるでしょう。
米ドル/円同様、まずは週明け東京前場とアジア市場の各市場の動きを見た上で判断するというスタートとなりそうです。
米ドル/円チャート(週足)、平行チャンネル内での動きを継続
長期的な判断は週足で行います。まず、週足チャートをご覧ください。
週足チャート(図表1)では、上昇地合いが継続し10月安値を起点とした平行上昇チャンネル(青)の中での動きを続けています。ただ2025年高値に近く上抜けを考える参加者も多い一方で、サポートラインに近い位置にいるため下抜けの可能性もあります。1月9日発表予定の米国雇用統計で最初の方向が見えてきそうです。
・上昇トレンド=週足終値が移動平均線の上にある
・下降トレンド=週足終値が移動平均線の下にある
トレンド転換の判断はダマシを排除するため、2週連続で移動平均線を上回るか、下回った時にトレンドが転換したという見方をします。
米ドル/円チャート(日足)、2本の移動平均線は12月30日にゴールデン・クロス
短期的な判断は日足で行います。
米ドル/円は、年末年始は静かな動きであったものの緩やかな円安が続いたこともあり、12月30日にゴールデン・クロスとなり、その状態が年初も続いています。日足では青の上昇チャンネルの中にレジスタンスとして緑のラインを追加してみました。青のサポートラインとこの緑のラインとの平行上昇チャンネル内での推移を考えています(図表2)。
引き続き米ドル/円は、下がったところで買いたい向きと、2025年高値近くでの介入警戒感との綱引き状態が続きます。日米金利差との乖離が大きくなる中、個人的にはそろそろ(1月中にでも)円高方向へやや大きめの修正が入る可能性に注意しています。しかし、テクニカル的には依然として米ドル高・円安の流れが続いています。
まず日足での変化、その後に週足でも変化という動きが出てくるまでは、値頃感での逆張りポジションを取る予定が無いことは付記しておきたいと思います。
・買いシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を下から上に抜くGC
・売りシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を上から下に抜くDC
ユーロ/米ドルは、上昇トレンド継続中も上値が重たい印象
ユーロ/米ドルのチャートからみていきます。
週足チャート(図表3)は緩やかな青の平行上昇チャンネル内での動きが続いていますが、ここ半月ほど上値も重たくなっていることから緑の平行下降チャンネルも追加しました。すると青のサポートラインと緑のレジスタンスラインとに挟まれた収束型のチャートパターンとなりますので、当面はこの両ラインをどちらに抜けていくのかを観察することとなります。
日足チャート(図表4)で見ると2本の移動平均線は12月30日にデッド・クロスとなり、週足での上値の重たさを日足でも確認したこととなります。米ドル/円も12月30日に米ドル買いシグナルが点灯したことから、短期的には米ドル買いの地合いにあると判断してよいでしょう。週末の米国雇用統計までは、この米ドル高地合いが続きやすそうです。
ユーロ/円は、史上最高値からの調整局面が続く
ユーロ/円です。ユーロ/円(図表5)は史上最高値更新後の調整局面が続いています。それでも下げに転じるというほどの流れにはなっていません。米ドル/円、ユーロ/米ドルともに米ドル高地合いにあることから、調整局面というよりは高値圏での横ばいという展開が続きやすいと言えるでしょう。
日足チャート(図表6)では高値圏での横ばい状況がより明確です。2本の移動平均線は12月30日にゴールデン・クロスとなりました。しかし、2本の線の距離が近く、傾きもほぼ横方向となっていることから、いつデッド・クロスに転じてもおかしくはありません。ただその場合でも明確なシグナルにはなりにくそうです。現状は米ドル高の中で若干のスピードの違いからユーロ/円に動きが出ている程度ですから、ユーロ/円については当面は様子見がよいでしょう。
それでは2026年も良いトレードを!
