【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 47,951.85  △65.88 (12/18)
NASDAQ: 23,006.36  △313.04 (12/18)

1.概況

18日の米国市場は主要3指数が揃って反発しました。同日発表された11月の米CPI(消費者物価指数)が市場予想を大幅に下回ったことが好感され、直近にて調整色の強かったAI関連株やハイテク株に見直し買いが入りました。

ダウ平均は215ドル高の48,101ドルと反発して取引を開始しました。序盤から堅調な推移となり、早々に当日の高値である48,365ドルまで上昇しました。しかし、その後は次第に売りに押され、中盤には一時下落に転じる場面も見られました。終盤にかけては再び持ち直したものの、上値は重く、最終的には65ドル高の47,951ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は313ポイント高の23,006ポイント、S&P500株価指数は53ポイント高の6,774ポイントと、ともに反発して取引を終えました。

2.経済指標等

11月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比2.7%と市場予想(3.1%)を下回り、伸びの鈍化が鮮明となりました。また、エネルギーと食品を除いたコア指数も前年同月比2.6%と市場予想を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇しました。一般消費財・サービスが1.8%高となりセクターの上昇率トップとなったほか、コミュニケーション・サービスが1.5%高、情報技術が1.4%高となるなど、景気敏感なセクターへの買いが目立ちました。一方でエネルギーが1.4%安となったほか、生活必需品など4業種が1%未満の下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。ハイテク株の見直し買いにより、アマゾン・ドットコム[AMZN]が2.5%高、エヌビディア[NVDA]が1.9%高、マイクロソフト[MSFT]が1.7%高となりました。一方でプロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1.6%安となるなど、ディフェンシブ株の一角を含む計4銘柄が1%台の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、半導体大手のマイクロン・テクノロジー[MU]が、9-11月期決算で売上高が市場予想を上回ったことや強気の見通しが好感され、10.2%高と急騰しました。また、電気自動車のリヴィアン・オートモーティブ[RIVN]は、アナリストの投資判断引き上げを受けて15.0%高となりました。そのほか、テスラ[TSLA]が3.4%高、パランティア・テクノロジーズ[PLTR]が4.7%高となるなど、主要ハイテク株が軒並み堅調に推移しました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.03%低い4.12%となりました。19日朝のドル円は155円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米CPIの結果がインフレの沈静化を示したことで、米市場はハイテク株を中心に買い安心感が広がりました。これは、次回FOMC(米連邦公開市場委員会)での判断において利下げ継続を後押しする材料になるとみられます。これを受け、本日の日本市場も買いが優勢でのスタートが期待されます。日中には、日本でも11月の全国CPIの発表が予定されているほか、昼頃には日銀金融政策決定会合の結果公表、そして大引け後には植田総裁の記者会見が控えており、追加利上げの有無と今後の政策方針に市場の関心が集中する一日となるでしょう。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)