日本株配当株投資を実践している配当太郎さん、こんさんに、2025年の投資を振り返るとともに、2026年の投資計画や人生における投資の位置づけなどをお聞きしました。

配当太郎さん:年間配当金の伸びを意識、年間配当金を15%~30%増やすことを目標に

学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚めた配当太郎さん。大型株を中心に投資し、保有銘柄の9割は配当金が年々増える「増配銘柄」が占める。投資歴は20年、配当株投資も16年続けている。
(30代・男性・既婚)

――2025年の投資の振り返りとともに、日本株の高配当銘柄の中で投資成績の良かった銘柄などを教えてください。

資産を増やすという観点では、2025年はAI関連銘柄に全力投資をしていれば良かったと言える株式市場だったのだと思います。一方、私自身が軸としている配当株投資の観点では、こうしたAI関連銘柄に対して株価パフォーマンスでは劣後していますが、引き続き企業の株主還元姿勢は積極的です。投資先企業は増配をしっかり実行しており、年間配当金の増加に寄与しています。

2025年4月の大暴落は印象的でしたが、あの局面で何を買うのか、そして、その後の立ち回りがパフォーマンスに大きく影響を及ぼしたように感じます。銘柄の上昇率で言うと、私が一部保有しているソフトバンクグループ(9984)が上位です。また、いわゆる半導体関連銘柄も同様です。

――ほかに、主力とし保有している配当銘柄はありますか? 

配当株の主力としては、三菱商事(8058)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、東京海上ホールディングス(8766)、KDDI(9433)を保有しています。

――NISAについてはどのような方針で活用されていますか?

NISA最大のメリットは非課税期間が無期限なところです。そのため、2026年も引き続き、稼ぐ力と株主還元力がしっかりしている企業の株を買い、長期的に保有をすることで、増配の恩恵に預かりたいと考えています。

――今後の投資目標や、ご自身にとっての投資の魅力についてお聞かせください。

私の投資目標としては、配当株投資を主としているので、資産の増加に対する感度は低いです。その分、年間配当金の伸びは意識し、年間配当金を15%~30%増やせれば良いと思っています。

2026年も引き続きベースには配当株投資、併せて値上がり期待でキャピタルゲインを得ることができればと思います。増配銘柄が割安な水準になれば買い増し、またその時の時勢に応じてテーマ株に資金を振り分けて利益を出していきたいと考えています。

私自身は、資本主義経済の中、株を保有することは必須だと考えています。その上で、どの企業が利益を生み出し伸ばすのか、そして、どのような株主還元をするのかを考えながら投資をして、想定通りになれば、これほど面白いものは他にないです。結果的に、利益が生まれ、資産が増えることに繋がります。

2023年3月掲載【前編】保有銘柄の9割が増配中!配当株投資で資産を増やす方法 個人投資家 配当太郎さん

2023年3月掲載【後編】「配当株投資がインフレに強い」理由とは?個人投資家 配当太郎さん

2025年1月掲載 2025年私の投資計画:日本株投資家編/お金の問題を解決し、自由な人生を送るための投資

こんさん:集中投資は避けつつも、30代はリスクをとった投資を意識

自称「元浪費家」のこんさん、2020年3月に数十万円で投資を始め、2023年5月には資産が2500万円を突破。金融資産は2025年10月時点では8,000万円に。投資歴は5年、そのうち高配当投資は3年に。TOEIC800超えのほか、簿記2級、FP3級などの資格も保有。
(30代の会社員・男性・妻子と共に東京在住)

――2025年の投資の振り返りと良かった点、反省点などを教えていただけますか?

2025年を振り返ると、反省点として「投資のタイミングを逃した」という点が挙げられます。新居の買い付けなどの事情で、ある程度の株式を売却する必要がありました。ちょうどトランプ関税の前ごろの時期で、高値圏で売ることは出来ましたがその後、その後、旧自宅を売却したお金が入ってきたため、いつお金を投資・資産運用に投入しようか迷っているうちに、するすると株価が上がってしまいました。9~10月は夏枯れで株価が下がりやすいのですが、2025年は夏枯れ相場が来る様子はなく、結局9月下旬にお金を投入しました。

今まで一度に多くの投資できる現金を持ったことはなかったので、この経験が良い勉強になったと思います。

――日本株の高配当銘柄の中で投資成績の良かった銘柄などを教えてください。

まず、SBIホールディングス(8473)が挙げられます。直近の決算でもわかりますが、PE投資事業と金融事業が好調で手放す理由が見当たりません。現在、年初来で70%以上のリターンを出しています。

次に地銀です。なかでも第四北越フィナンシャルグループ(7327)と群馬銀行 (8334)を多く保有しています。自社株買いなどの株主還元が旺盛なのが理由です、こちらも50%以上のリターンが出ており非常に優秀だと感じます。

3番目はINPEX(1605)、8月の決算を見て当日買い増しをしました。とても良い決算だったので、損はしないかなという判断だったのですが、8月の投資から30%以上株価を上げているので良い投資判断だったと思っています。

――高配当株の投資実績はどのように推移していますか?

2024年までの受取配当金は下記の通りです。2025年の配当予想はあまり高配当株のウエイトを増やしていない(むしろ減らしている)ので、2024年並みになる予定です

【図表1】こんさんの年間配当額の推移(上)、投資を開始してからの配当額累計推移(下)
出所:こんさん作成

――現在の金融資産について、日本株の高配当銘柄が占める割合なども含めてお聞かせください。

現在は高配当株が全体の30%を占めています。高配当株は日本株オンリーなので日本株が30%。残りは投資信託でのインデックス投資とETFに投資をしています。インデックスは主にS&P500連動型や全世界型で10%。ETFは主にグローバルX USテック・トップ20 ETF(2244)やiFree ETF FANG+(※)(316A)に寄せています。

【図表2】こんさんの金融資産ポートフォリオ
出所:筆者データよりマネックス証券作成

――今後の投資目標や、ご自身にとっての投資の魅力についてお聞かせください。

市況次第ですが、30代のうちに金融資産は最低でも1億円。不動産の含み益を含めて純資産2億円を達成できれば良いと考えています。

私はフルタイム勤務の上に毎日の子供の送迎やワンオペの日も多くあるので、現状は週に20時間ほども自由時間がありません。そのため、効率的に稼ぐにはインデックスやETFに頼る「時短の発想」が必要だと考えています。30代はまだリスクが取れる年齢だと考えているので、上記のような銘柄数の少ないETFの比率を多くして投資してもよいと思っています。

投資を始めて5年が経ちますが、投資は人によって多様性がありとても面白いです。一つ一つの投資手法に長所もあれば短所もあり、私も自身のライフスタイルに合わせて高配当株やインデックス、ETFという道を選んでは航路に沿って愚直に投資を続けています。結局はどんな状況や手法であれ、市場に居続けること、損をしないことが大事だと思います。

――投資において、「これだけはやらない」と決めているルールなどがあれば、お聞かせください。

過剰にリスクを取りすぎないことです。1つの銘柄に集中投資をするなど自分のキャパシティを超えた投資をすると、株価を気にしすぎるあまり日常の生活に支障が出てきてしまいます。

実は一時期、ある銘柄に数百万円以上入れて投資していましたが、株価が上がっているのか下がっているのか気になってしまい、夜の寝付きまで悪くなってしまいました。自分のキャパシティを超えた投資をしてメンタルが保てなくなっていたのでしょう。早々に売却してしまいました。リスクを取りすぎず、必ず余剰資金の範囲内で投資をしていくことを念頭においています。

2023年6月掲載:【前編】投資歴3年で資産2500万円突破!「元浪費家」の高配当投資戦略とは 個人投資家こんさん

2023年6月掲載:【後編】投資をしなければ、自分たちの世代はリタイアすることさえ難しい 個人投資家こんさん

(※)FANG+指数:FANG+指数は、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)[META]、アマゾン・ドットコム[AMZN]、ネットフリックス[NEFX]、アルファベット(グーグル)[GOOGL]の頭文字をつないだ「FANG」にアップル[AAPL]、マイクロソフト[MSFT]を加えた6銘柄を原則とする米国企業10銘柄で構成されている指数です。

――本記事は2025年11月に実施したメールアンケートをもとに構成しました。アンケートにご協力いただきありがとうございます。