11月21日のBTC(ビットコイン)はドル建てで8万600ドル付近、円建てでは1,250万円前後まで下値を広げました。連日、暗号資産市場では総悲観ムードが続きましたが、週末以降はようやく反発傾向が見られました。

11月25日の朝には先週(11月17日週)の安値から約10%上昇となり、底打ち感が徐々に強まってきました。また、NY時間での上昇はかなり久しぶりで、市場の雰囲気が変わりつつあります。

「Coinmarketcap」が提供する暗号資産全体の「 恐怖・欲望指数(FGI)」は 11日連続で20以下 を記録しました。この連続記録は過去最低の更新幅を6日分上回っています。なお、この数値はボトムの合図として意識しておくと良いでしょう。

BTC(ビットコイン)、11月25日のNY市場で上値を更新すれば、市場センチメントは転換か

11月25日も引き続き、極端な悲観ゾーンに留まる可能性はありますが、今夜のNY市場で上値を更新できれば、市場センチメントの転換が見えてくる可能性があります。

ビットコイン、MACDがついにゴールデンクロスの兆し

BTC/JPYの日足チャートを見ると、下降トレンドラインやSMA30(黄)からは依然として距離がある状況です。現在値からさらに約10%の上昇があれば、1ヶ月間の平均価格(SMA30)まで回復しますが、そこに到達するにはある程度の時間を要する可能性があるでしょう。

一方、MACDはゴールデンクロスの初動に入りつつあるため、週後半にかけて底堅く推移すれば、テクニカル的には反転シグナルが明確になりそうです。また月末ということもあり、米ビットコインETFによるリバランス(売られすぎた分の買い戻し) が断続的に入る可能性があり、もう一段の上昇余地を意識したい局面です。

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
【図表1】BTC/JPY 日足チャート

BTC/JPYの目先の利食いターゲットは 1,420万円台

BTC/JPYの4時間足では、ようやく小規模ながら上昇トレンドラインが引ける展開になってきました。押し目としては、SMA30(黄)とトレンドラインが重なる価格帯 が候補になります。
1,350万円前後は25~26日にかけて買い場になりやすいポイントと見られます。また、MACDはミドルライン(0.00)を上抜けるタイミングにあり、ここからの上昇シグナルにも期待がかかります。上値のメドは SMA90(水色)付近の1,420~1,440万円 を予想し、短期的な利食いターゲットとして意識したい水準です。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート  
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

イーサリアム(ETH)50~52万円の回復を期待した買い戦略が有効か

 ETHはまず下降トレンドラインの突破が焦点

ETH/JPYの日足チャートでは、BTCと比較して下落幅が大きく、10月高値から約40%調整 となりました。また、SMA200(橙)も明確に割り込んでいます。

まずは下降トレンドラインを突破することが第一関門です。その上にはSMA30(黄)とSMA200が控えるため、この2つが上値目安となりそうです。月末~12月第1週にかけては、50~52万円の回復を期待した買い戦略が有効とみています。この価格帯で上値を押さえ込まれた後、揉み合いから再上昇に繋がるかどうかが次の売買判断ポイントとなるでしょう。

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPYの直近ターゲットはSMA90

ETH/JPYの4時間足チャートでは、BTC同様に短期的な底入れを示唆する形状となっており、上昇トレンドラインが下値を支えています。まずは SMA90(水色)付近までの上昇を期待し、押し目買い中心で臨みたい局面です。

ただし、その上には 50万円のレジスタンスライン が存在するため、SMA90を突破してもすぐに上値を抑えられる可能性があります。利食いは SMA90と50万円レジスタンスラインの2段構えにしておくと良いでしょう。

【図表4】ETH/JPY 4時間足チャート  
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

株式市場のボラティリティにも注意

株式市場では「AIバブル崩壊」を懸念する報道も増え、とりわけエヌビディア株[NVDA]の乱高下が市場全体のリスクオン/リスクオフを激しく揺らしています。そのため、市場の方向性が急に変わりやすい環境が続いており、暗号資産も連れ高連れ安の影響を大きく受けている状況です。引き続き、ボラティリティの高い相場が予想されるため、ストップの徹底と柔軟な売買姿勢 を強く意識しておくことが重要でしょう。