【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,311.00 △225.76 (11/5)
NASDAQ: 23,499.80 △151.16 (11/5)
1.概況
5日の米国市場は主要3指数が揃って反発しました。経済指標が市場予想を上回ったことが投資家心理の改善につながったほか、前日に売りが先行したハイテク株が持ち直したことが相場の追い風となりました。
ダウ平均は小幅高で取引を開始しました。朝方は方向感に欠け、4日の終値である47,085ドル付近での推移となりました。中ごろから買いが優勢となり、後半にかけては47,400ドルほどで横ばい圏での推移となりました。最終的には225ドル高の47,311ドルで3日ぶりに反発しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は151ポイント高の23,499ポイントで反発して取引を終えました。S&P500株価指数も24ポイント高の6,796ポイントで反発しました。
2.経済指標等
10月のADP雇用者数は前月比42,000人増と市場予想を上回る雇用の伸びを示しました。またISM非製造業景気指数は市場予想の50.4を上回る52.4となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇しました。コミュニケーション・サービスが1.6%高でセクターの上昇率トップとなりました。一般消費財・サービスも1%台の上昇率となりました。一方で3業種が下落し、生活必需品など1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。決算発表にて通期の収益見通しを引き上げたアムジェン[AMGN]が7.8%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。前日に大きく下げたキャタピラー[CAT]は3.9%高となったほか、スリーエム[MMM]とマクドナルド[MCD]が2%台の上昇となりました。一方で16銘柄が下落しホームデポ[HD]とシャーウィンウィリアムズ[SHW]が2%台の下落となりました。マイクロソフト[MSFT]とエヌビディア[NVDA]が1%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、前日の好決算が見直されたアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が買われ、2.5%高で反発しました。また、イーライ・リリー[LLY]は先月10月30日の決算発表以降、買いが優勢となり5日続伸となる2.1%高となりました。またビットコインの反発に伴い、暗号資産プラットフォームのコインベース・グローバル[COIN]が3.9%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.08%高い4.16%となりました。6日朝のドル円は154円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
前日の米国市場は主要3指数が揃って反発しました。これを受けて、日本市場は買いが優勢でのスタートが予想されます。本日も、主要銘柄の決算や経済指標の発表が材料となるでしょう。取引時間中の決算銘柄は、日本郵船(9101)、IHI(7013)、ニッスイ(1332)などがあげられます。また経済指標では9月の毎月勤労統計が発表予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
