【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,740.80 △239.25 (3/9)
NASDAQ: 22,695.95 △308.27 (3/9)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って反発しました。トランプ米大統領が米国とイスラエルによるイランへの攻撃が早期に終結する可能性があると言及したことで、投資家心理の改善につながりました。
ダウ平均は130ドル安の47,371ドルと下落して寄り付きました。朝方は地政学リスク懸念から軟調な推移となり、日本時間23時11分には886ドル安の46,615ドルでこの日の安値をつけました。その後は徐々に、下げ幅を縮小する展開となりました。後半にかけて、トランプ米大統領の言及を起点に上昇に転じたダウ平均は、最終的に239ドル高の47,740ドルと3営業日ぶりに反発しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は308ポイント高の22,695ポイント、S&P500株価指数は55ポイント高の6,795ポイントでともに3営業日ぶりに反発しました。また、小型株で構成されるラッセル2000は28ポイント高の2,553ポイントで同じく3営業日ぶりに反発しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇しました。情報技術が1.8%高でセクターの上昇率トップとなりました。コミュニケーション・サービスが1.1%高で続き、ヘルスケアが0.9%高となりました。一方で、金融が0.5%安、エネルギーが0.4%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇しました。直近で下げが目立っていたキャタピラー[CAT]が3.5%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。エヌビディア[NVDA]が2.7%高で続き、アムジェン[AMGN]が2.0%高となりました。一方で、11銘柄が下落し、なかでもシスコシステムズ[CSCO]が3.1%安で大きく下落しました。そのほか、ボーイング[BA]が2.6%安、アイビーエム[IBM]が2.1%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ヘルスケア関連のソフトウェア事業を展開するヒムズ&ハーズ・ヘルス[HIMS]が40.8%高と大幅高となりました。ノボ・ノルディクス[NVO]の肥満治療薬を同社のプラットフォームで販売することに合意したと伝わったことが材料視されました。原油高の一服感からクルーズ会社のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス[NCLH]は3.3%高、同業のカーニバル[CCL]は2.3%高となりました。同様の理由で、デルタ航空[DAL]とユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス[UAL]はともに2.7%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.05%低い4.09%となりました。10日朝のドル円は157円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は主要3指数が揃って反発しました。米大統領の中東情勢に関する発言が材料視されました。これを受けて、昨日大幅安となっていた日本市場は上昇してスタートする見込みです。主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.9%高と大幅反発となったほか、米国の人工知能(AI)関連電線銘柄にも買いが見られ、日本市場も追随する可能性が高いでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
