一般的に、ROE(自己資本利益率)が高いにもかかわらず、PBR(株価純資産倍率)が低い銘柄は効率的に利益を生み出しているにもかかわらず、市場からの評価が相対的に低いといった状況が示唆されます。そこで今回は、TOPIX Small指数を構成する小型株のうち、ROEが高い一方で、PBRが1倍未満、かつ財務安全性をはかるインタレスト・カバレッジ・レシオが5倍以上の銘柄をスクリーニングしました。
バリュートラップの可能性もあるため、なぜ市場の評価が低いか、これらの企業の資本政策や株主還元方針といった情報も確認する必要があることには注意が必要ですが、市場の評価が高まった際には上値余地のある銘柄といえるでしょう。
- 山口 慧太
- マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部
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慶応義塾大学経済学部卒。2019年にマネックス証券に入社。2024年からアナリスト業務を担当。現在は日本の経済指標や国内市況の執筆、各種ウェブコンテンツ作成に従事。日本証券アナリスト協会検定会員。