初心者でもわかりやすい金融用語集

自己資本利益率

自己資本 自己資本自己資本(貸借対照表では純資産)とは、企業が所有する資産のうち、外部からの借入れや負債ではなく、株主やオーナーから提供された資金や、企業が自ら生み出した利益を指します。具体的には、株主資本や留保利益が... 利益率とは、企業が自己資本を使ってどれだけの利益を上げたかを示す指標のことです。この指標は、英語で「Return on Equity( ROE ROEROEとは、Return on Equityの略称で、日本語では「自己資本利益率」と呼ばれます。これは、企業が株主から預かった資本(自己資本)をどれだけ効率的に利益を生み出すために使っているかを示す指... )」と呼ばれ、企業の収益性を評価するために広く用いられます。

具体的には、自己資本利益率は「純利益」を「自己資本」で割って算出されます。たとえば、ある企業が1年間で100万円の純利益を上げ、その自己資本が500万円であった場合、自己資本利益率は20%となります。これは、自己資本100円あたり20円の利益を生み出していることを意味します。

自己資本利益率が高いほど、企業は効率的に資本を運用していると評価されますが、逆に低い場合は資本の運用効率が悪いと見なされることがあります。ただし、自己資本利益率が高いからといって必ずしも良い企業であるとは限らず、他の財務指標や市場環境も考慮する必要があります。

また、自己資本利益率と関連する指標として「総資本利益率( ROA ROAROAとは、Return on Assetsの略称で、日本語では「総資産利益率」と呼ばれます。これは企業が保有する資産をどれだけ効率的に利用して利益を生み出しているかを示す指標です。 具体的には、企... )」があります。これは、企業が総資本を使ってどれだけの利益を上げたかを示すもので、自己資本利益率と併せて企業の収益性を総合的に評価する際に用いられます。