週明けの日経平均は反発して始まりか

日本時間7日早朝の夜間取引で日経平均先物は上昇し、前日の清算値と比べ320円高い3万9350円で終えた。週明けの東京市場で日経平均は反発して始まりそうだ。

今週、日本では景気ウォッチャー調査、第3四半期実質GDP(二次速報値)、第4四半期景況判断BSI、日銀短観などが発表されるが、注目度の高さでは、やはり日銀短観だろう。大企業製造業の景況判断DIは小幅に悪化が見込まれる。先行きも、トランプ次期大統領の関税政策などへの警戒感から悪化すると予想される。 企業の景況感は冴えないものが示されることになりそうだ。そのなかにあって、物価の見通しがどうなるかも注目したい。日銀の利上げを占ううえで重要な材料である。

FOMCでの利下げはほぼ確定、円高が進むシナリオに警戒

米国では11日に発表される11月のCPI(消費者物価指数)が最大の材料。前年同月比で2.6%上昇と前月から横ばいが見込まれている。予想通りなら17-18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げはほぼ確定だろう。

FOMC、日銀会合に先立って今週はECB(欧州中央銀行)理事会がある。0.25%の利下げがメインシナリオだが、0.50%ポイントの大幅利下げ観測も一時ほどではないが、まだ可能性は残されている。それだけ欧州の状況は悪化している。ユーロ円経由で円高が進むシナリオに警戒したい。

米国企業の主要企業決算は、9日のオラクル[ORCL]、11日のメーシーズ[M]、12日のブロードコム[AVGO]、コストコ・ホールセール[COST]が注目だ。

そのほかの材料としては、週末にオプション・先物取引特別清算(SQ)値が算出される。今年最後のメジャーSQとなるが、翌週にFOMC、日銀会合を控えて大きな波乱はないと想定している。当面、日経平均は3万9000円を中心とした一進一退の動きと思われる

予想レンジは3万8500円~3万9500円とする。