川崎重工業(7012)がストップ高、今期は207%増益、配当も90円増

川崎重工業(7012)が5月9日午前11時半に2024年3月期決算を発表。最終利益は前期比52.1%減の253億円にとどまった。ただ、この数値は2月時点での会社予想(120億円)より133億円上振れしての着地だった。為替レートが想定より円安で推移したことや、エネルギーソリューション&マリン事業、航空宇宙システム事業の採算改善が寄与した。配当は、直近の会社予想(11月)より10円増の50円だった。同社は「中長期的な連結配当性向の基準」を30%に設定している。

2025年3月期の最終利益は航空宇宙システムやパワースポーツ&エンジン事業の増益を追い風に前期比207%増の780億円を見込む。配当予想を前期比90円増の140円と公表した。

決算発表を受けて、5月9日の後場では一時、始値13%高の5,607円まで上昇し、ストップ高となった。

【図表】川崎重工業(7012)の週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2024年5月9日時点) 

武田薬品工業(4502)は今期8円増配

武田薬品工業(4502)が5月9日の大引け後に2024年3月期決算を発表した。売上収益は前期比5.9%増の4兆2637億円、最終利益は同54.6%減の1440億円だった。最終利益は前期比大幅減ではあったが、税務上の便益効果などから2023年10月に公表した会社予想を510億円上回った。配当は前期比8円増の188円。

2025年3月期の売上収益予想は前期比2%増の4兆3500億円だが、最終利益予想は同59.7%減の580億円。2024年度に認識できた税務上の便益の反動減。

大幅減益ではあるが、同社は毎年の年間配当金を増額または維持する「累進配当」方針を掲げている。加えて、「強固なキャッシュ・フローの見通し」を根拠として、配当予定額を8円増の196円に設定した。

ダイキン工業(6367)は記念配当含む70円増

ダイキン工業(6367)が5月9日の大引け後に2024年3月期決算と2025年3月期業績予想を発表した。

2025年度3月期は、米国の金融引き締めによる住宅投資の減速などのマイナス要因もあるものの、環境・省エネ提案といった取り組みで売上高予想を前期比3.3%増の4兆5400億円、最終利益予想を同2.6%増の2670億円と見込む。配当は、創業100周年記念配当50円を含む320円で、前期より70円の増を見込む。

2024年3月期決算は売上高が10.4%増の4兆3953億円、最終利益が同1%増の2603億円だった。