【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 37,545.33  △159.36 (12/26)
NASDAQ: 15,074.57  △81.60 (12/26)

1.概況

米国市場は利下げ期待が引き続き相場の支えとなり上昇となりました。19ドル高でスタートしたダウ平均は朝方にマイナスとなる場面もありましたが、14ドル安で下げ渋ると持ち直しその後はじりじりと上げ幅を広げる展開となりました。取引終盤には232ドル高まで上昇し19日に付けた史上最高値(37,557ドル)を上回る場面もありましたが、引けにかけてやや上げ幅を縮めると結局159ドル高の37,545ドルで取引を終え反発となっています。また、S&P500株価指数が20ポイント高の4,774ポイントと3日続伸となり19日に付けた年初来高値(4,768ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も81ポイント高の15,074ポイントとこちらも3日続伸となり19日付けた年初来高値(15,003ポイント)を更新しています。

2.経済指標等

10月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数で20都市圏住宅価格指数は前年同月比4.9%上昇し市場予想と一致しました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数はエネルギーや不動産、資本財・サービスなどの11業種全てが上げ、エネルギーは1%近く上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では、製造拠点拡大のためにイスラエル政府の補助を受けると伝わったインテル[INTC]が5%を超える上昇となったほか、キャタピラー[CAT]も2%近く上げました。また、スリーエム[MMM]とウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]、ハネウェル・インターナショナル[HON]、ダウ[DOW]も1%以上上昇しています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株が堅調でアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が2%を超える上昇となり、クアルコム[QCOM]とテキサス・インストゥルメンツ[TXN]も1%以上上げています。さらにイスラエルのナノ・ディメンション[NNDM]が買収を提案したことで3Dプリンターのストラタシス[SSYS]が13%高となっています。

5.為替・金利等

長期金利は変わらずの3.89%となりました。ドル円は142円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の33,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)