暗号資産市場は先週に引き続き、今週も軟調な展開を予想します。悪材料があったわけではありませんが、買われ過ぎに起因する大きな値幅調整が入る可能性も考えられます。BTCは徐々に下値を更新し、12月18日の朝現在、600万円未満で推移しています。テクニカル的にも下方向に動いています。さらに、米ドル/円の下落がここ最近著しいことも相まって、BTC/JPY建ではより大きく下落しているように見えます。
BTC(ビットコイン)、トレンドラインもSMA30も割り込むか?
まず日足チャートですが、トレンドラインを割り込みつつあり、SMA30も間もなく割り込みそうです。何度もサポートされ反発をしてきましたが、現状は厳しい状況ではないでしょうか。前回は460万円前後の高値から100万ほど調整しました。今回の高値は650万円なので、似たような調整値幅となると、550万円前後をイメージしておくとよいかもしれません。目先は前回高値である575万円のサポートラインです。
押し目を狙うならこのサポートラインからではないでしょうか。SMA90はかなり遠い位置に存在しているので、10日〜2週間後を目安に575万円ぐらいまで上昇してくると見ています。よって、年末までは575万円のサポートラインを死守できるかがポイントとなりそうです。
4時間足チャートに時間軸を落とします。SMA30(黄)と下降トレンドラインが重なるように下落しており、ローソク足もしっかりとこれらがレジスタンスラインとなりました。SMA200(橙)がすぐ下に控えており、580万円前後で推移しています。目先はここまで下落し、少し反発したところで再び戻り売り戦略となりそうです。580万円→590万円で戻り売りでしょうか?575万円まで下落するイメージで短期的には今週も戻り売りを意識したいと思います。
また、12月18日からの日銀金融政策決定会合次第では、米ドル/円がさらに急落する可能性も考えられるため、米ドル/円レートとも相談しながらの戻り売りトレードとなるでしょう。
年末までに米ドル/円が135〜138円程度になった場合、550万円までの下押しも考えておく必要があるのではないでしょうか。BTC/JPYは基本戻り売りで考えておくとよいかもしれません。
ETH(イーサリアム)は並行チャネル割れか、一段安も覚悟
続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。ETHは並行チャネルレンジの下限ラインに到達しそうです。31万円を割り込めば、BTC同様に戻り売りです。SMA90は28万円弱のところで推移しており、この移動平均線が上昇するにはもう少し時間がかかると思われます。BTCと同じく、あと10日〜2週間程度見ておく必要があるのではないでしょうか。
SMA30も割り込みつつあります。ずっとサポートしていたテクニカルを割り込んでクローズする場合、さらなる下落相場となりそうです。そしてMACDもしっかりダイバージェンスしているため、0.00方向でしょう。下落条件が整っているため、一段安を覚悟しておいたほうがよいかもしれません。
4時間足チャートに時間軸を落とします。ディセンディングトライアングル完成間近です。サポートラインを割れたら、戻りのネックラインでショートを狙うパターンが定石となります。ブレイク後、31万円からの戻り売りが無難でしょうか?
SMA200もしばらくしっかりとサポートされていました。鉄板ポイントを割り込むのは痛いところですが、やはりETHも調整相場を覚悟しておく必要がありそうです。買いポジションはしばらくスクエアし、短期的な戻り売りトレードを中心に考えております。
深い押し目買いを狙いにいき、イメージ的にはBTCは550-575万円、ETHは28-28.5万円をそれぞれ12月下旬に到達するなら、再び買い向かいたいと思います。今週は基本戻り売りスタンスを継続し、深い調整狙いで買い戻す戦略にしたいと思います。