【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 感謝祭の祝日ため休場
NASDAQ: 感謝祭の祝日ため休場

1.概況

22日の米国市場は長期金利が一時9月中旬以来の低水準を付けたことや、原油先物価格の下落もあり反発となりました。101ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに226ドル高まで上昇した後伸び悩みましたが、その後も堅調に推移すると結局184ドル高の35,273ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も65ポイント高の14,265ポイントとなり、7月19日に付けた年初来高値(14,358ポイント)を上回る場面もありました。

23日の米国市場は感謝祭の祝日で休場でした。

2.経済指標等

22日に発表となった先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比2万4000件減の20万9000件となり市場予想以上に改善しました。また、11月の米ミシガン大学消費者態度指数確報値は61.3と速報値から上方修正され市場予想を上回りました。一方で10月の米耐久財受注額は前月比5.4%減となり市場予想を下回っています。

3.業種別動向

22日の業種別S&P500株価指数は全11業種のうちコミュニケーション・サービスや生活必需品、ヘルスケア、一般消費財・サービスなどの10業種が上げました。一方でエネルギーが下げています。

4.個別銘柄動向

22日の米国市場でダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が上げました。そのなかでもスリーエム[MMM]とナイキ[NKE]、マイクロソフト[MSFT]、ゴールドマン・サックス[GS]、ホーム・デポ[HD]が1%以上上昇しています。一方でウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]とキャタピラー[CAT]が1%を超える下落となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株が堅調でアマゾン・ドット・コム[AMZN]が2%近く上昇したほか、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]とフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]も1%以上上げています。決算を発表した農機のディア[DE]は通期の利益の見通しが市場予想に届かなかったことで3%余り下げています。

5.為替・金利等

22日の長期金利は0.01%高い4.40%となりました。23日の債券市場は感謝祭の祝日で休場でした。ドル円は149円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は22日の米国市場が反発したことから上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が7月3日に付けた年初来高値(33,753円)を更新することができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)