サービスナウ[NOW]決算:1株利益は2.37ドルで市場予想を上回る

サービスナウは、さまざまなビジネス工程を構築し自動化するための製品を備えたクラウド・アプリケーション(ソフトウェア・アズ・ア・サービス/SaaS)を提供する。企業向けのIT機能の開発に特化している。

ITサービス管理(ITSM)アプリケーションから事業を始め、IT機能を拡充した後、近年では、自社のワークフロー自動化ロジックを活用し、カスタマー・サービス、人事管理サービス、セキュリティ運営サービスなどITを超えた機能分野へと事業を拡大している。また、アプリケーション開発のためのプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)も提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比23%増の21.50億ドル(市場予想は21.30億ドル) 
 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.37ドル(市場予想は2.05ドル) 

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第3四半期売上高ガイダンスレンジも予想を上回った。通期ベースの売上高 ガイダンスレンジも予想を上回った。

今後の株価見通し

しばらく値固めしてから、更なる上値追いの動きとなろう。

コカ・コーラ[KO]決算:1株利益は78セントで市場予想を上回る

コカ・コーラは、アトランタに本社を置く世界最大のノンアルコール飲料会社である。炭酸ソフトドリンク、水、スポーツ飲料、エナジー飲料、コーヒーなど主要なカテゴリをカバーする200のブランドからなる強固なポートフォリオを有する。

ボトラーや販売パートナーとともに、コカ・コーラやライセンスを供与しているブランドで、世界200を超える国や地域の小売事業者や食品サービス拠点で最終飲料製品を販売している。総売上高のおよそ3分の2を海外が占める。中でもラテンアメリカやアジアの新興国の割合が高い。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第2四半期(4月-6月期)実績

★営業売上高・・・前年同期比6%増の119.66億ドル(市場予想は117.38ドル)

★継続事業ベース1株当たり利益(一部項目を除く)・・・78セント(市場予想は72セント)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期の業績ガイダンスを引き上げた。4-6月(第2四半期)決算では勢い継続、および価格上昇を受け入れる消費者の意欲が示された。

今後の株価見通し

今年は暑い夏が見込まれ、売れそうな気配だ。65ドル超えから、80ドルに向かう動きが予想される。

ゴールドマン・サックス[GS]決算:1株利益は3.08ドルで市場予想を下回る

ゴールドマン・サックスは、世界有数の投資銀行および資産運用会社である。

インベストメント・バンキング(純営業収益の約20%)、グローバル・マーケット(45%)、アセット・マネジメント(20%)、コンシューマー・アンド・ウェルスマネジメント(15%)の各部門からなる。純営業収益のおよそ60%を米国、15%をアジア地域、25%を欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域で得ている。2008年に銀行持株会社(2009年に金融持株会社)に転換、連邦準備制度理事会(FRB)の監督下にある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第2四半期(4月-6月期)実績

★純収入・・・前年同期比8.2%減の108.95億ドル(市場予想は104.63億ドル)

★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・3.08ドル(市場予想は3.94ドル)

決算総括

4-6月期決算(第2四半期)では、経常収益は予想を上回ったものの、調整済みEPSは58%の減益となり、予想も下回った。不動産投資の評価損や、グリーンスカイ融資事業を傘下に持つ消費者向け事業ののれん代償却が最終利益に響いた。また、自己資本利益率(ROE)は 4%に落ち込み、大手銀の中で最悪となった。

今後の株価見通し

360ドル超えから 400ドルを目指す展開が予想される。

インテューイティブ・サージカル[ISRG]決算:1株利益は1.42ドルで市場予想を上回る

インテューイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。

世界中の病院に約7,000台のダビンチシステムが設置され、米国では4,000台以上の設備が設置され、新興市場でも設置台数が伸びている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比15%増の17.60億ドル(市場予想は17.40億ドル) 

★純利益・・・前年同期比ほぼ100%減の507ドル 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.42ドル(市場予想は1.32ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。手術ロボット「ダ・ヴィンチ」出荷数も予想を上回った。

アイビーエム[IBM]決算:1株利益は2.18ドルで市場予想を上回る

IBMは、企業の情報技術(IT)において必要なあらゆる側面に関与しているような企業である。主に、ソフトウェア、ITサービス、コンサルティング、ハードウェアを販売している。

175カ国で事業を運営し、約35万人を雇用している。8万のビジネスパートナーを有し、5,200の顧客(フォーチュン500企業全体の95%を占める)にサービスを提供している。B2B企業であるが、対外的影響はかなり大きく、例えば、全クレジットカード取引の90%をグローバルに管理し、世界の全無線接続の50%を担当している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.4%減の154.80億ドル(市場予想は155.40億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.18ドル(市場予想は2.00ドル)

通期ガイダンス

★フリーキャッシュフロー・・・105億ドル(市場予想は96.50億ドル)

決算総括

4-6月期決算(第2四半期)では、調整済みEPSが予想を上回ったものの、売上高は予想を若干下回った。ただ、通期のガイダンスで、売上高の伸びの見通しを据え置いた。市場では需要減退への懸念も出ていたが、今回の据え置きはその不安を払拭している。フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しも据え置き、予想を上回った。カバノーCFOは、「上半期から勢いが加速している」と述べ、売上高の見通しに自信を示した。