松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
春が近づいています。今日お茶の水の駅のホームから、神田川の反対岸に白梅が咲いているのを見つけました。春が近いのかと思い会社の近くの生け垣を覗いてみると、沈丁花もたくさんのつぼみをたたえていました。つぼみに鼻を近づけてみましたが、まだあの香り、私が一番...
オークション
今日はちょっと軽い話を。むかし米国債や米国機関債(及びそれらのオプション)のトレーディングをしていた頃、と言うかまだ駆けだしのトレーダーだった頃のことです。ソロモンからゴールドマンに転職して、短期間「ゴールドマン流」を学ぶためにNYオフィスにおりまし...
誕生日
皆さんは何人の人の誕生日を覚えていますか?お釈迦様の誕生日や国民の祝日を除くと私の場合は10人位でしょうか。何人かとても大切な友人の誕生日を覚えていて、結局私の場合は何もしないのですが、(これはメールすらも打たないのですが、)しかし朝にその日を覚えて...
割高なもの
割高なものを売って、割安なものを買うのは裁定取引の基本です。今私が回りを見回すと、一番割高に見えるのは我が国の長期国債です。金融セクターも含めてまだまだ問題も残されていますし、何よりもマーク・トゥ・マーケットされていない不良資産がまだまだあるので、そ...
アメリカの政治家
只今帰国し、成田からつぶやきを書いています。ワシントンD.C.で元駐日大使のマンスフィールド氏に面会致しました。例の潜水艦の事故に関して、「一アメリカ人として謝らせて欲しい」と深々と頭を下げられました。その後元ゴールドマン会長のコーザイン上院議員とも...
アメリカ
月曜、火曜とアメリカ東海岸に来ています。月曜日は、野村證券がアレンジした「革新的な日本の企業のIRコンフェランス」に参加するためにNYに飛び、多くの機関投資家と話をしました。8企業日本から呼ばれたのですが、野村證券にとっても実に7年ぶりのことだそうで...
プロペラとジェット
以前にも書いたことがあるように、ヘリコプターは真空では飛ぶことのできない代物であり、同じ理由でプロペラ機も真空では前に進むことが出来ません。それに比べてジェット機は空気の塊を外に向かって投げつけるということの反作用によって前進しているようなので、その...
絶好の好機
今日は昨日の続編です。新聞各紙などによると、今の政局は「山場」なのだそうです。少なくともそう考えている政治家の方が数多いらっしゃるようです。政権交代の絶好の好機とも。はて?そんな重要なテーマを今議論していたでしょうか?事業団の不明な資金の流れであると...
拡大均衡と縮小均衡
利益は収入から経費を引いたものです。利益を増やす方法は二通りあります。収入を増やすか、経費を削減するか。結果としては同じ効果が見込めます。会社が窮地に立った時にどちらの手法を採るかは経営者の判断であり、責任があると思います。どちらを採るかはその時の状...
セナ
私はアイルトン・セナが大好きでした。友人がセナの本を貸してくれと言うので、久し振りに引っ張り出して来てパラパラと見てみました。死んでしまうと美化してしまうというのもありますが、遠くを見つめて深い眼光をたたえた、素敵な目をしています。レースはライバルを...
信用取引 その2
(マネックスが信用取引を取り扱わない理由の続編です)では「信用買い」はどうでしょう?リスクとは、同じ株であっても誰が持っているかによってその大きさが変わるものです。特に所有者の懐加減に大きく左右されます。その人の資産規模に対するリスク資産(株の所有残...
信用取引 その1
マネックスは信用取引を扱っていませんし、今回セゾン証券との合併後も信用取引を取り扱わない予定です。信用取引を導入しないのには理由があります。これから数回にわたってその考えについて説明したいと思います。まずそもそも個人投資家は日計りなどのいわゆる「トレ...
金庫株
在庫調整だけで、商品の値段の下落を抑えられるでしょうか?しかも出荷調整ではなく、一旦市場に出回った人気のない商品を回収することで。どう考えてもこの金庫株のアイデアは抜本的な物事の解決にはならないと思います。あくまでも短期的な需給のバランスの崩れに対処...
人権
東京に帰って参りました。ダボスを発つ朝に私の参加していたGLTという青年部会のような場所で、今後個別に討論して行くべき議題の検討が行われました。そこに居た100人位の中で日本人は私だけです。議論はやはりアメリカ人や、英語を母国語とする人達が大部分リー...
ダボスの裏側
昨日はダボス会議の肯定的な面を観察してみましたが、今日は敢えて否定的な側面について考えてみましょう。ここはやはりアングロ・アメリカンやユダヤ人による、アメリカと西欧を中心とした世界観の中での「世界経営者会議」です。確かに世界中からの人々を受け入れてい...
ダボス会議
ビジネスマン、政治家、学者、NPO。ダボスではあらゆるセクターの人があらゆる地域から集まって来て、みんな真面目に討議しています。警備や施設、プログラムなどは、極めて強力に準備されコントロールされている一方、議論はその場勝負のような所もあり、いわば何年...
スイス
ダボス会議には青年部会のようなものがあり、そこに呼ばれてスイスに来ています。スイスはとても特徴のある国です。小さな国ですが永世中立を守り、産業らしい産業もそんなに目立ちませんが、金融とか時計とか、ある分野ではとびきりの強さを持っていて、それが国全体を...
ヘリコプター
ヘリコプターというのはとても原始的な乗り物です。いわば竹とんぼですね。空気をプロペラによって下に押し出して浮く訳ですから、高い所に行って空気が薄くなると当然揚力が落ちる筈です。真空では原理的にヘリコプターは飛ばないのでないでしょうか。空気の薄い山岳地...
マネックスナイター開幕
明日26日に当局より日本初の個人投資家向けの私設取引システム運営業務(PTS)にかかる認可を取得次第(予定)、午後8時より夜間取引を開始する予定です。投資単位を引き下げること。夜間でも取引できるようにすること。この二つが日本においてもっと大勢の人が株...
株価対策提案 その2
昨日に続いて株価対策提案を。個人のお金を預貯金から株式市場に移行させるという昨日の提案は、株価対策だけでなく日本が抱えている「バランス・シートの肥大化」という問題の対処にも意義があります。数百兆円単位で赤字を抱えている年金、いまだ公的資金が必要かも知...