昨晩久し振りに本当にビックリしました。ふと本棚から古い詩集を取り出して、伊東静雄、立原道造、丸山薫などの詩を読みました。どの詩も良く覚えていましたが却って若い頃よりも簡単に理解できました。萩原朔太郎の詩などは、やはり若い頃の方がよく理解、というかイメージが涌いてその世界にちゃんと入って行き易かったので、詩によって年を取るにつれての感じ方の変化って違うものなのだと思いました。
しかし驚いたのはこのことではありません。丸山薫のある詩について、この詩はとっても好きな詩なのですが、覚えていた詩の内容というかテーマと、実際のテーマがほぼ180度逆なのです。あまりにもプライベートなことであり、恥ずかしいので具体的には書きませんが、自分はこうありたいと思うような内容が詩に書かれていると記憶していたのですが、嫌だけれども自分はこうだよなと思われる内容が実際にはそこに書かれていたのです。まるでサスペンス映画などで思い出したくない事件について錯綜した形で記憶していることがあるように・・。
本当にビックリしましたが中々興味深いテーマなので、他にも昔読んだものや見たものを恐る恐る開けてみようかと考えています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。