昨日より、バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドの販売を開始しました。
本来であればもっと早くバンガードのSP500インデックス・ファンドの販売をする予定だったのですが、バンガード社とSPの親会社であるマグロウヒル社間の訴訟の影響を受けて、代わりにトータル・ストック・インデックス・ファンドをまず初めに販売致します。これはSP500インデックス・ファンドよりも更に広いマーケットを対象にしたインデックス・ファンドで、いずれその下に主要株中心であるSP500インデックス・ファンドや、既に販売中のスモール・キャップ・インデックス・ファンドなど、いくつかのサブ・ファンドを取り揃えて行きたいと考えています。インデックス・ファンドの意義や利点については私が2週間前に米国バンガード本社でインデックス運用の責任者であるガス・ソーター氏と対談した記録が今晩中にもHPでアップされる予定なのでそちらを御覧頂くとして、今日はバンガード本社のインデックス運用トレーディング室について一言。
恐らく20兆円ぐらいのお金をインデックス運用している筈なのですが、その本丸はたったの100平米にも満たない小さな小さな部屋でした。きちんと整理されて、ガラス窓で隔離されたその部屋には、ニュースなどを伝えるスクリーンの類いも大してなく、5、6人のトレーダーが静かに働いているだけでした。投資とは、情報とは、コストとは。そういったことをひっそりと教えてくれる部屋でした。