春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼台声寂寂 秋韆院落夜沈沈
(しゅんしょういっこくあたいせんきん はなにせいこうありつきにかげありかかんろうだいこえせきせき しゅうせんいんらくよるちんちん)
蘇軾の詩です。大した内容でもないのですが、とても簡単でかつ音の調子が良く、視覚、嗅覚、聴覚に対する刺激が程よくミックスされた素晴らしい世界を作っています。初めて読んだのは小学生のころでしたが、いまだに覚えています(今回は間違えないようにちょっと調べましたが)。七言絶句。28字の中に全てを詰め込むので、却って強い求心力や結合力が生まれ、それが永遠の強い命を与えるのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。