ロシアの宇宙船ミールが落ちて来ます。巨大人工流星といったところでしょうか。つい数年前まで、流れ星というのは宇宙空間の中を星が燃えながら速く飛んでいるのだと思っていました。ちょっと考えれば酸素のない所で「燃える」のも変ですし、これでは流星と彗星の区別が付いていません。「コメットさん」のコメットも彗星のことですが、実は今辞書を引くまで流星のことだと思っていました。
流星は宇宙の塵が大気圏に突入し、そのまま速く飛びながら空気の摩擦で燃えている状態です。つまり宇宙の中の星ではなくて、大気圏の内側もしくは大気圏と宇宙の境目を燃えつきつつ飛んでいる隕石です。言うなれば「燃えるゴミ」です。なんかイマイチですね。そんなものに願いをこめて本当に叶うのでしょうか?だとすると史上最大の燃える宇宙ゴミ・ミールは願いを込めるのには最適の対象でしょうか?
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。