グローバル・マクロ・ウォッチの記事一覧
チーフ・アナリスト 大槻 奈那によるグローバル・マクロ解説をお届けします。
大荒れの日米金融政策:反転のタイミングは?
・20日、今年最後の日米の金融政策決定会合で、米国は0.25%の引き上げ、日銀は全ての金融政策を維持。ほぼ予想通りだったが、原油安、米政府閉鎖懸念等もあり、株価は日米とも大幅安となった。...
日銀・金融政策維持:弊社アンケートにみる“デフレマインド”と金融政策見通し~正常化にはほど遠いが、長期金利上昇の可能性高まる
・10月31日、日銀が政策決定会合を実施、インフレ見通しを連続で引き下げつつ、全ての金融政策を維持した。黒田総裁は、記者会見で貿易摩擦やデフレマインドが払拭できないことに言及した。・弊...
トルコ危機を巡る3つの視点:リラの行方、他国への波及、邦銀への影響を検証
-トルコ・リラの暴落は一服。しかし、エルドアン・トルコ大統領の強硬姿勢から依然予断を許さない。今後のトルコ・リラの行方、他国への波及、邦銀への影響の3点について検討する。-トルコは金...
ビットコイン価格続落:ドルとの逆相関高まり、8月のドル安アノマリー、実需拡大期待からトレードの好機か
ビットコインを始めとする仮想通貨の価格下落が続いている。8月6日には、節目の7,000ドルを割り込んだ。直近の高値が、前回の高値を上回れずに打ち返されており、ダウントレンドを示している(...
日銀、金融政策を微調整:銀行に配慮を見せつつも、超低金利はまだ続く
●日銀は金融政策の大枠の維持を決定しつつ「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を決定。長期金利の柔軟性を容認するとともに、ETF購入のTOPIX割合を引き上げ。物価見通しは引き下げ。●銀...
米利上げ加速で懸念される「3つのリスク」
・6/13、米FOMC(米連邦公開市場委員会)で、予想通り0.25%の利上げが決まった。政策金利は、1.75%~2.0%とされ、2018年の追加利上げ回数の予想は、4回(あと2回)に増加した。・米利上げで...
日銀・異次元緩和から5年の金融政策の振り返りとその効果
●4月27日に日銀の政策決定会合が終了、19年度頃とされていた2%の物価目標達成時期の目途が削除された。5年前に黒田総裁就任時に「2年程度で2%」との目標が設定されて以来初めて。●この5年間...
中国・習近平国家主席「終身化」可能でリスクはあるか?: 当面はむしろ市場の高成長に注目
・中国の全人代で、国家主席任期撤廃の憲法改正案が可決。従来、習近平国家主席は2期目が終わる2023年に任期が満了するはずだったが、その後も続投が可能になった。・過去の例から長期政権への...
物価上昇加速:春には更に上昇で、センチメントへの影響注視
・3/2に発表された2月の東京都区部の消費者物価指数は、コアCPI(生鮮食品を除く)が前年比+0.9%に加速。それでも+2%には遠く、本日再任に際して行われた所信聴取でも、黒田日銀総裁は「2%実...
仮想通貨初の国際規制議論: 3月のG20では何が出てくるのか
・昨日、世界の金融当局関係者による「国際金融シンポジウム」が開催された。仮想通貨について、3月に開催されるG20財務大臣・中央銀行総裁会議で「議論する必要がある」と明言された。・来月の...
米国債利回り:大型予算可決で高止まりも、株価下落リスクは遠のく
・米国で2年間の歳出および債務上限引き上げで与野党が合意した。3月初旬に政府の資金が枯渇し、2011年のような米国の格下げ→金利上昇が懸念されていたが、今回の合意で一旦は安心感。・それで...
米金利急上昇:今後の見通しと警戒すべきポイント
・2/2の米長期金利上昇から株価が下落。賃金上昇率が想定以上に高かったことが契機だが、昨年末以来、市場の「期待インフレ率」が急上昇していたことも影響したとみられる。・期待インフレ率は...
日銀、政策維持決定:個人マインドは改善。当面は総裁人事に注目
・日銀は、1/23の金融政策決定会合で、全ての政策を維持した。前回まで引き下げが続いていたインフレ率見通しは、3年半ぶりに維持された上、一部の委員は見通しを引き上げた。・弊社のアンケー...
あらゆる市場で"史上最高値更新":バブルのリスクはどこにあるのか
・18年始にかけ史上最高値を更新した市場は、米国株式に加え、世界の債券や住宅価格等あらゆる資産クラスに及ぶ。商品市場は過去最高には及ばないが、1月3日迄過去最長の14連騰。・しかし、資産...
日銀は政策全面維持。主要先進国で唯一、大規模緩和を継続
・日銀は、10/31の金融政策決定会合で、全ての政策を維持した。一方、政策委員のインフレ率見通しは、連続で引き下げ。今年度予想はとうとう1%割れの0.8%で、緩和は一層長期化へ。・次の注目は...
ECBも量的緩和の縮小開始:日銀の方向性に注目集まる
・ECBは10/26の理事会で、債券購入の月額を600億ユーロから300億ユーロに減額することを決定。一方、インフレ率低迷等から、緩和継続を強調、預金金利はマイナス0.4%に据え置き。・国債購入額...
欧州選挙ラッシュの最終章:ドイツ総選挙、カタルーニャ住民投票の行方と為替への影響
・欧州では、9/24のドイツ議会選挙と10/1のスペイン・カタルーニャ地方の独立を問う住民投票という2つの選挙イベントが予定されている・ドイツでは、メルケル氏が安定政権確立に向かう一方、カ...
ECBは金融政策を維持:何を心配しているのか
・ECBは9/7の理事会で、金融政策の現状維持を決定、中銀預金金利をマイナス0.4%に、債券購入の月額を600億ユーロに据え置いた。・同時に、10月に緩和縮小を開始することを示唆しつつ、ユーロ高...
米FOMC終了: 日欧に続き金融政策維持。これまで以上に消費者物価に注目
・26日、日銀、ECBに次いで米FOMCが金融政策決定会合を実施。予想通り、政策金利は1-1.25%に据え置かれた。・FRBの資産縮小開始時期を「年末まで」から「比較的早期に」と、時期を明示しない形...
日銀・ECB金融政策会合終了: いずれも金融政策は維持。注目は米国のFOMCと政治問題へ
・日銀とECBが相次いで金融政策決定会合を実施。いすれも政策金利、量的緩和を据え置いた。日銀の2%達成時期の1年先送りは、市場想定よりもやや早かった。・ドラギECB総裁は、強気の経済見通し...