チーフ・ストラテジスト広木隆によるグローバル・マクロ解説をお届けします。
2020年7月米国雇用統計プレビュー
※今回を持ちまして雇用統計プレビューレポートは終了となります。これまでご愛読いただきありがとうございました。ADP雇用レポートの7月の米民間雇用者数は伸びが急減速した。新型コロナウイル...
2020年6月米国雇用統計プレビュー
6月のNFPは、中小企業向け融資の「給与保証プログラム(PPP)」などの政府の支援策で雇用者数の増加は5月実績を上回ると見られている。しかし、週次のイニシャルクレイムを見ると、労働市場は依...
2020年5月米国雇用統計プレビュー
コロナショックは直下型震災のようなもので、一気に壊滅的な被害を経済に与えたが、景気のボトムにも一気に到達した。つまり最悪期は過ぎたということであり、今後は景気回復を織り込むステージ...
2020年4月米国雇用統計プレビュー
「桁外れ」 - 今回の雇用統計は、この言葉が文字通りの意味として使われるだろう。ADP雇用レポートは2000万人を越える減少だった。まさに数字の桁が通常から2つくらい外れている。こんな数字...
2020年3月米国雇用統計プレビュー
「今週のマーケット展望」で述べた通り、いまこの時期に発表される経済指標そのものがどんな数字になるかは意味がない。ADP雇用レポートは市場予想がマイナス15万人だったが実際にはマイナス2.7...
2020年2月米国雇用統計プレビュー
DeepMacroのNFP予想はコンセンサス16万人増のところ18.2万人増を見込んでいる。昨日発表されたADP雇用レポートも予想が17万人増のところ18.3万人増えた。ほぼ同じ傾向だ。ISM非製造業もコンセン...
2020年1月米国雇用統計プレビュー
DeepMacroが言う通り新規求人のトレンドは下降している。JOLTS求人労働異動調査(JOLTSJobOpenings)は18年11月をピークに下降トレンドに転じている。民間労働市場の9割を占める非製造業でもIS...
2019年12月米国雇用統計プレビュー
DeepMacroの予想通り、今回のNFPは無難な数字となってマーケットの材料にはならないだろう。先行指標のADP雇用レポートは民間部門雇用者数が20万2000人増となり、増加数は昨年4月以来8カ月ぶり...
2019年11月米国雇用統計プレビュー
DeepMacroは11月の民間の非農業部門雇用者数(NFP)を20.2万人増と予測している。市場のコンセンサスを上回る強い数字だ。本当にこの数字が出ればマーケットは素直に好感するだろう。というのも...
2019年10月米国雇用統計プレビュー
今回の雇用統計の見どころはずばり平均時給だ。このレポートで述べている通り、前回は1年以上続いてきた3%台の伸びを割り込んだ。そのタイミングで小売売上高が減少に転じた。賃金の伸びが頭打...
2019年9月米国雇用統計プレビュー
労働市場の減速は明確になってきた。失業率がトレンドをもって上昇し始めるにはまだ時間があるが(もしなかったら大変である)、単月のNFPがぶれたり、頭打ちになったりするだろう。直近の下限...
2019年8月米国雇用統計プレビュー
今回の雇用統計に対する関心が特に高いのは、今週発表されたISM製造業景況感指数が3年ぶりに好・不況の境である50を割り込んだからである。個別項目を見ると、8月は「雇用」が47.4と前月から4.3...
2019年7月米国雇用統計プレビュー
今週末の雇用統計でNFPがDeepMacroの予想通り上振れたとしても市場に与える影響はほとんどないだろう。今週のビッグイベントはFOMCであり、パウエル議長の会見に市場はすでに反応してしまったか...
2019年6月米国雇用統計プレビュー
投資家は通常、(空売りでもしていない限り)経済に関する暗いニュースより明るいニュースを好む。そして、エコノミストやアナリストは、予想が外れるより当たることを願う。しかし、今回の雇用...
2019年5月米国雇用統計プレビュー
Itisnotoveryet-まだ終わりではない。DeepMacroの雇用統計プレビューレポートを見て安堵した。なにしろ昨日発表された5月のADP全米雇用リポートは、民間部門雇用者数が2万7000人増と市場予想の...
2019年4月米国雇用統計プレビュー
きちんとした統計的な分析でなく、「見た感じ」でものを言って恐縮だが、このところのNFP(非農業部門の雇用者数の前月差)と時間当たり賃金の前月比は「ちぐはぐ」な動きをしているようだ。NFP...
2019年3月米国雇用統計プレビュー
前回2月のNFPは2万人の伸びだった。悪天候やその前の1月が31万人強も増加した反動だろうと見られ、市場の反応は限定的だった。しかしADP雇用レポートが13万人弱だったことを考えれば、乖離が大...
2019年2月米国雇用統計プレビュー
民間の雇用サービス会社、ADPが発表した2月の民間雇用者数は、前の月より18万3,000人の増加にとどまり、3ヵ月ぶりの低い伸びとなった。市場の予想も下回ったが、Bloombergの予想中央値は19万人...
2019年1月米国雇用統計プレビュー
DeepMacroも述べているが、今回の雇用統計は難しい。ひとつは、政府機関閉鎖の影響だ。米商務省の経済分析局(BEA)は30日の2018年10~12月期国内総生産(GDP)速報値、31日の18年12月個人所得...
2018年12月米国雇用統計プレビュー
11月の雇用統計でNFP(非農業部門雇用者数)は前月比15.5万人増にとどまったが12月については11月実績をやや上回り前月比18万人増というのが市場の予想である。失業率が3.7%と非常に低く、完全...
- 広木 隆
- マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
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上智大学外国語学部卒。神戸大学大学院・経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。帝京平成大学・人文社会学部経営学科教授。社会構想大学院大学・客員教授。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。2010年より現職。
テレビ東京「モーニングサテライト」、BSテレビ東京「NIKKEI NEWS NEXT」等のレギュラーコメンテーターを務めるなどメディアへの出演も多数。
著書:
『ストラテジストにさよならを 21世紀の株式投資論』(ゲーテビジネス新書)
『9割の負け組から脱出する投資の思考法』(ダイヤモンド社)
『勝てるROE投資術』(日本経済新聞出版社)
『ROEを超える企業価値創造』(日本経済新聞出版社)(共著)
『2021年相場の論点』(日本経済新聞出版社)
『利回り5%配当生活』(かんき出版)
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